8月上旬に山梨・長野県で観察したヒョウモンチョウ族の蝶を紹介します。
観察地の標高は約1,600~2,000mです。
ギンボシヒョウモン(8月3日、入笠山、ノアザミで吸蜜)
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後翅裏の銀色斑点が特徴的なヒョウモンの仲間です。
日本産の大型ヒョウモンチョウ類の中では最も寒地性の蝶で、本州中部の山地以北に分布します。中部では1,000m以上の山地で見られ、草原を好みます。年1回、6月下旬~7月上旬に発生します。
観察地は山頂の草地で、風に吹き上げられて山頂まで来たようです。
小学生の頃、父に連れられて小淵沢付近の八ヶ岳の見える草原に来たことがありましたが、アザミが咲き、ヒョウモンチョウ類が沢山いたのを思い出します。今ではそれがどこだったのかわかりません。
当時の図鑑を見ると、ギンボシヒョウモンに印が付いており記憶でもそうなので、ギンボシを見たのだと思います。
ウラギンヒョウモン♂(入笠山、ノアザミで吸蜜)
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ギンボシヒョウモンに似ていますが、後翅裏の銀色斑点の並び方等が異なるので見分けられます。
北海道から九州まで分布します。平地や低山よりも山地の草原に多く見られ、年1回、暖地では5月下旬~6月上旬より発生し、夏期休眠します。
観察地は草原で、夏期でも休眠せず活動していました。
♂の前翅表、第2,3脈上には黒色発香鱗条が見られます。
6月に山梨の富士川沿いの低地および東京の丘陵地でも観察しました。
コヒョウモン(8月4日、清里高原、草地で休止)
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本州では北関東及び中部地方の山地の渓流沿いに見られることの多い種類です。
観察地は草地で、小川が流れ、湿地を好むチダケザシやクサレダマが咲いていました。
ミドリヒョウモン♂(8月3日、入笠山、ヒヨドリバナで吸蜜)
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ミドリヒョウモンは、北海道から九州まで分布します。草原には少く、樹林かその周辺に多い種類です。樹林脇の草地で観察しました。
年1回、暖地では5月下旬~6月上旬に発生します。
♂の前翅表には太い3本の黒色発香鱗条が目立ちます。
--------☆------☆-------☆--------
夏の南関東の低地ではヒョウモンチョウ類が休眠に入り、ツマグロヒョウモン以外見られませんが、1,500m以上の高原ではいろいろな種類のヒョウモンチョウ類を見ることができました。
近年、どこへいっても草原が少なくなっていますが、ヒョウモンチョウ類など蝶の貴重な生活の場となる草原を人為的に撹乱しないで大切に保存してほしいものですね。
<追記>
大幅に改訂いたしました。KAZさん、良さん、ご指摘有難うございました(8月13日)。
写真4枚目の蝶をヒョウモンチョウとしていましたが、前翅後縁の2つの斑紋が繋がっていること、前翅が丸みを帯びていることから、コヒョウモンに訂正しました(8月20日)。
観察地の標高は約1,600~2,000mです。
ギンボシヒョウモン(8月3日、入笠山、ノアザミで吸蜜)
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後翅裏の銀色斑点が特徴的なヒョウモンの仲間です。
日本産の大型ヒョウモンチョウ類の中では最も寒地性の蝶で、本州中部の山地以北に分布します。中部では1,000m以上の山地で見られ、草原を好みます。年1回、6月下旬~7月上旬に発生します。
観察地は山頂の草地で、風に吹き上げられて山頂まで来たようです。
小学生の頃、父に連れられて小淵沢付近の八ヶ岳の見える草原に来たことがありましたが、アザミが咲き、ヒョウモンチョウ類が沢山いたのを思い出します。今ではそれがどこだったのかわかりません。
当時の図鑑を見ると、ギンボシヒョウモンに印が付いており記憶でもそうなので、ギンボシを見たのだと思います。
ウラギンヒョウモン♂(入笠山、ノアザミで吸蜜)
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ギンボシヒョウモンに似ていますが、後翅裏の銀色斑点の並び方等が異なるので見分けられます。
北海道から九州まで分布します。平地や低山よりも山地の草原に多く見られ、年1回、暖地では5月下旬~6月上旬より発生し、夏期休眠します。
観察地は草原で、夏期でも休眠せず活動していました。
♂の前翅表、第2,3脈上には黒色発香鱗条が見られます。
6月に山梨の富士川沿いの低地および東京の丘陵地でも観察しました。
コヒョウモン(8月4日、清里高原、草地で休止)
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本州では北関東及び中部地方の山地の渓流沿いに見られることの多い種類です。
観察地は草地で、小川が流れ、湿地を好むチダケザシやクサレダマが咲いていました。
ミドリヒョウモン♂(8月3日、入笠山、ヒヨドリバナで吸蜜)
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ミドリヒョウモンは、北海道から九州まで分布します。草原には少く、樹林かその周辺に多い種類です。樹林脇の草地で観察しました。
年1回、暖地では5月下旬~6月上旬に発生します。
♂の前翅表には太い3本の黒色発香鱗条が目立ちます。
--------☆------☆-------☆--------
夏の南関東の低地ではヒョウモンチョウ類が休眠に入り、ツマグロヒョウモン以外見られませんが、1,500m以上の高原ではいろいろな種類のヒョウモンチョウ類を見ることができました。
近年、どこへいっても草原が少なくなっていますが、ヒョウモンチョウ類など蝶の貴重な生活の場となる草原を人為的に撹乱しないで大切に保存してほしいものですね。
<追記>
大幅に改訂いたしました。KAZさん、良さん、ご指摘有難うございました(8月13日)。
写真4枚目の蝶をヒョウモンチョウとしていましたが、前翅後縁の2つの斑紋が繋がっていること、前翅が丸みを帯びていることから、コヒョウモンに訂正しました(8月20日)。
ヒヨドリバナやアザミは蝶に人気がありますね。
どこへいっても草原が少なくなっていますが、蝶の貴重な生活の場となる草原を人為的に撹乱しないで大切に保存してほしいですね。←本文に追記します。
ヒヨドリバナやアザミは多くの種に人気がありますね。
二枚目のウラギンスジヒョウモン♀としてUPされている
ヒョウモンチョウはコヒョウモンチョウのように見えますね。
八ヶ岳近辺は学生の頃良く出かけたので懐かしい所です。
昔はヤマキチョウやミヤマシロチョウなども良く見かけましたが、最近ではすっかり見られなくなってしまいました。
寂しい限りです。
1枚目は発香鱗の黒条が太いですからミドリヒョウモンですね。
2枚めはナミヒョウモンの♀ですね、榛名山や赤城山や八ヶ岳などの火山性草原に多いヒョウモンチョウです。
2枚目のご指摘ありがとうございます。
コヒョウモンに似ていますが、黒い紋が小さいことなどからヒョウモンチョウ♀に訂正させて頂きました。
1,2枚目のご指摘ありがとうございます。大幅に訂正させていただきました。
また、KAZさんの「KAZのアルバム-ヒョウモンチョウ類」より、ヒョウモンチョウの説明を引用させていただきました。
ヒョウモンチョウ類の同定は難しいですね。各個体の翅裏の撮影も大切と思い知らされました。