四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ヒスイカズラ(翡翠葛)

2012-03-09 16:50:00 | 相模原公園・北公園
相模原公園のグリーンハウスの温室にヒスイカズラ(翡翠葛)が咲いているとの報道があったので、早速見に行きました。



ヒスイカズラは、フィリピン諸島のルソン島、ミンドロ島などの熱帯雨林に自生するマメ科ストロンギドロン属植物で、花穂は1m以上の長さに垂れ下がり、春から初夏にかけて青みがかった緑色(翡翠色)の花を咲かせます。
温室を歩いてこれを見た瞬間、この奇抜とも思えるの色合いと形に目を奪われました。
後ろには、蕾の状態の花穂が何本か見えています。


ヒスイカズラ(翡翠葛、3月8日撮影)

花はマメ科に共通の形で、後ろに旗弁が立ち、手前に竜骨弁が突き出していますが、まだ閉じていて雄しべや雌しべは見えていません。旗弁の下に、両手を合わせたような形の翼弁があります(まだ開いていません)。
マメ科の花の構造について



開花前の花穂は、たくさんの蕾が集まっています。それらが指と爪のように見えるのも面白いです。



たくさんの指が鎖のように繋がって上の方に上っているように見えますね。

4月まで咲いているようなので、開花が進んだ頃にまた来ようと思います。

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早春の小山田緑地(2)

2012-03-09 15:03:00 | 南多摩
早春の小山田緑地(1)の続きです。

東屋の先の畑では、梅が2列に並んで見事に咲いていました。







1枚目の写真は、並んだ梅を縦に見たところです。



日当たり良好な谷戸の斜面に咲くアセビは、ほぼ満開でした。



アカタテハの食草、カラムシの小群落が保護されている場所を思い出し、見に行ったところ、冬を越した地下茎から葉が出ていました。



タチツボスミレの葉も見付けました。2週間もすれば咲くと思います。
いよいよ春の到来ですね。花も咲き、蝶も飛び始めるので、忙しくなりそうです。

55-300mmのズームレンズが故障したので修理に出しました。保険を掛けていたので無償、助かりました。今回の撮影はすべて105mmマクロレンズを使用しました。

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早春の小山田緑地(1)

2012-03-07 16:38:00 | 南多摩
曇りで薄日も差してきたので、久しぶりに小山田緑地へ。



梅木窪分園で咲くヤブツバキ。



田んぼ脇の落ち葉を分けて茎を伸ばし、咲くホトケノザ。

梅木窪分園から大久保分園のトンボ池に通じる山道の頂上付近に電柱があり、東京電力の検針員がメーターのチェックをしていました。思わず「こんな山の中まで検針ですか、大変ですネ。お疲れ様!」と声を掛けると笑みを返してくれました。

尾根道を行き、頂上の芝生で休憩していると、ご婦人に「何を撮られているのですか?」と声を掛けられました。やがて蝶の話になり「庭のミカンからクロアゲハの幼虫が移動したので、ミカンの木に戻し、寒冷紗で覆い、羽化したのを観察しました」などと話され、蝶への関心の高さが伺われました。「この辺ではススキが生えるので、ジャノメチョウが見られます」というと「私も見ました」とのこと。
「土曜日(3月3日)に、モンシロチョウよりも小さい黄色い蝶を見かけました」とも。越冬していたキチョウが出てきたのかもしれません。



斜面には、ノアザミの根生葉が広がり始めていました。今年も多くの蝶たちがここのノアザミを訪れるでしょう。



トンボ池近くの湿地にギシギシが群生していました。葉裏を覗いてベニシジミの幼虫を探したのですが、1頭も発見できず、悔しい。



オオイヌノフグリに、セイヨウミツバチが来て吸蜜しています。昨春、この近くのソメイヨシノには、セイヨウミツバチがブンブンと唸るほど集まっていました(2011年4月14日記事)。3月上旬なのに早くも養蜂業者がミツバチの巣をこの近辺に設置したのだと思います。



東屋近くで咲く濃い紫色のオオイヌノフグリ。撮影中、ウグイスの初鳴きを聞きました。

今日は2日続きで暖かでしたが、日が差さないとやはり蝶は姿を表わさないようです(最高気温15℃)。

※早春の小山田緑地(2)へ続く


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雪の多摩丘陵を歩く

2012-03-02 14:49:00 | 南多摩
雪の翌朝、晴れて暖かくなる予報だったので、コートなしで多摩丘陵に向いました。歩いたのは、町田市小野路の辺りです。
住宅地では朝からどんどん雪解けしていたので、丘陵地でも雪が融けて蝶でも飛ぶのではと期待したのですが、一面の銀世界でした。風もなく穏やかな晴天のもと、雪山歩きを楽しむことにしました(3月1日)。


1.旧加藤家

出発点の一本杉公園(多摩市)にある旧加藤家です。ここから、遊歩道「多摩よこやまの道」を東に歩いていく。


2.尾根から見た恵泉女学園大学農場

妙桜寺から尾根への上り道を行き、高みより見た景色です。この辺りから町田市小野路になります。直ぐ下の芝生斜面も一面の雪景色。下方の谷戸にある柵の向こう側が恵泉女学園大学の農場です。この辺りは、谷戸の上端です。


3.尾根道より見た谷戸の畑

下流へと続く雪の谷戸は畑地です。向こうの雑木林の手前に小川があります。


4.植木畑

道の左にある植木畑。まだ足跡のないまっさらな雪道を歩いてみました。気持ちのよいものですね。


5.谷戸の合流地点

さらに緩やかな道を下っていきます。薪の置かれた斜面から一段下がった谷戸は田んぼ。2つの谷戸が合流しています。


6.丘の上の白い家

この辺りの谷戸の縁には数軒の民家があります。1軒だけ丘の上に民家があります。


7.別所交差点からの上り道

別所交差点で鎌倉街道を渡り、反対側の丘を登っていく途中の南斜面。


8.小野路ケ丘五叉路付近からの富士

丘を上り切った辺りで眺望が開け、富士山と丹沢連峰が挑めました。正午を周り、次第に薄雲が広がってきました。


9.東光寺

五叉路から小野路給水所を経て歩いていくと、左下方に東光寺がありました。中央は、千手観音を真横から見た形です。遠方は丹沢連峰と富士。左端は大山です。次回は、参道から上ってお参りしようと思います。


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