四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

大阿原湿原へ

2012-08-12 16:28:00 | 甲州・信州への旅
8月9日の午後、荷物を宿に置いて、大阿原湿原まで往復しました。



針葉樹と笹の景色が続いていました。


サルオガセ

サルオガセが着生していました。サルオガセは、霧藻とも呼ばれ、寄生植物と思われがちですがそうではなく、空気中の水蒸気を吸い、光合成によって成長する植物です。


クガイソウとアサギマダラ

アサギマダラがクガイソウで吸蜜していました。


シシウド(セリ科)とヒメキマダラヒカゲ

歩く道すがら、ヒメキマダラヒカゲ、クロヒカゲ、ヒカゲチョウが多数飛んでいました。ヒメキマダラヒカゲが翅を開いてシシウドで吸蜜中。


ウド(ウコギ科)に集まるヒメキマダラヒカゲ

8頭ものヒメキマダラヒカゲが1本のウドに集合して吸蜜していました。鈴なり状態です。何がこんなに惹きつけるのでしょうか?


八ヶ岳ビューポイントより

途中、八ヶ岳ビューポイントでしばし休憩。


サワギク(キク科)


大阿原湿原(標高1,650m)

ようやく大阿原湿原に着きました。この湿原は、3億年前に形成された高層湿原で、乾燥が進み、シラカバ、ヤナギなどの低木が侵入しています。何故か花はあまり見られませんでした。


入笠すずらん公園の花と蝶

2012-08-11 16:44:00 | 甲州・信州への旅
今年も、入笠山の花と蝶に会いたくて出かけました。入笠すずらん公園ではミドリヒョウモン、アサギマダラがよく見られました。


ヒヨドリバナとアサギマダラ♂(8月8日)


マルバダケブキとアサギマダラ

アサギマダラはヒヨドリバナを訪花するのを多く見かけますが、マルバダケブキにも訪問していました。


ヒヨドリバナとルリタテハ

ルリタテハの吸蜜シーンは見る機会が少ないですが、ヒヨドリバナには来ていました。


ヒヨドリバナとヒメキマダラヒカゲ


シモツケとヒメキマダラヒカゲ

ヒメキマダラヒカゲも多く見られ、ヒヨドリバナ、シモツケでの吸蜜シーンを撮影できました。


ヒヨドリバナとクジャクチョウ


ヒヨドリバナとアカタテハ


クガイソウとキシタギンウワバ

キシタギンウワバは、蝶ではなく、蛾の仲間(ヤガ科キンウワバ亜科)ですが、昼間の明るいところで飛び、花に集まります。女神湖でもキリンソウに来ていました。


エゾカワラナデシコ

とても鮮やかな紅色が目に飛び込んできました。



入笠すずらん公園からの八ヶ岳の峰々。



高原の蝶たち

2012-08-06 16:16:00 | 甲州・信州への旅
女神湖畔の湿原では、キリンソウやアザミにミドリヒョウモン、ウラギンヒョウモン、ギンボシヒョウモンが集まり、蝶たちの天国のようです。


女神湖畔の湿原にて(7月25日)

キリンソウは色々な蝶たちに大人気で、ヒョウモンチョウ類、ヒメウラナミジャノメ、コチャバネセセリが仲良く吸蜜していました。



ヒョウモンチョウ類の中ではミドリヒョウモンが一番多く見られました。森に近い環境がミドリヒョウモンに好まれるのだと思われます。



森の中の花壇のオカトラノオでもミドリヒョウモンが多く見られました。


ミドリヒョウモン♂

ミドリヒョウモンの雄の翅裏の白い筋が太陽の光を反射してピンク色ぽく見えきれいだったのですが、写真ではまあまあの色あいとなりました。


クジャクチョウ

花壇では、ミドリヒョウモン、クジャクチョウの他にメスグロヒョウモン、イチモンジチョウ、ウラギンヒョウモン、モンキチョウ、ヒメウラナミジャノメ、コチャバネセセリが見られました。
蛾の仲間のキシタギンウワバ、キシタエダシャクも蝶と競うように訪花し吸蜜していました。


エルタテハ(7月26日)

蓼科第一牧場のゴンドラリフト乗り場でエルタテハに遭遇しました。何度も止まっては飛び立つのを繰り返していました。


イブキジャコウソウで吸蜜するミドリヒョウモン♀

ミドリヒョウモンの雌は、雄に比べると落ち着いた色あいです。蓼科第二牧場に行く途中撮影しました。


キマダラモドキ

蓼科第二牧場近くの疎林で、キマダラモドキを見掛けました。笹をかき分けて歩いたところ、舞い上がり、樹皮に止まりました。


イチモンジチョウ(7月27日)

白樺湖畔のチダケサシにイチンモンジチョウが止まっていました。


白樺湖畔のウラギンヒョウモン♂



アカセセリの雌でしょうか。

※女神湖・蓼科牧場の標高:1,550m程度

白樺高原にて

2012-08-03 12:14:00 | 甲州・信州への旅
女神湖のペンションで宿泊した翌日、御泉水自然園へ。
20数年前、子供たちとここに来ていますが、多分その当時と大して変わらない大自然がそのまま残されているのだと思います。


御泉水自然園と蓼科山(7月26日)

御泉水自然園は、蓼科山の中腹にある夢の平の原始景観を保護するため1969年に自然園になりました。



湿原の中を散策できるように木道が敷かれています。



午後は、蓼科第2牧場へ。



昔、娘と歩いてここまで来た懐かしい風景が広がっていました。今回は、娘と孫娘との3世代で訪問。孫の記憶に残るでしょうか。


宿泊したペンション"夢つむり”

宿泊したペンションの庭は斜面になっていて、日向では一面にシモツケが咲き、木陰ではヒヨドリバナが咲き、アサギマダラが優雅に舞っていました。


食堂にて

このペンションは、20代後半の若夫婦が2010年12月に営業スタート。翌年の3月11日の震災の影響で客足が遠のき大変だったとのことですが、何とか軌道に乗りつつあるようでした。朝食には、焼きたてのパンが出され、美味しくいただきました。


夜のペンション

「夜、女神湖まで散歩すると、天の川が見えるかもしれませんよ、ランプをお貸ししますのでぜひお出掛けください」
とオーナーが声を掛けてくれました。雲の隙間から星が明るく見えましたが、残念ながら天の川は見えませんでした。



女神湖からの蓼科山です。なだらかで優しそうに見えますね。しかし登ると、頂上付近はゴツゴツした岩の急な上りで難儀したことを思い出します。45年以上も前のことです。