8月2日からは石川県金沢市に移動をして、その日は金沢市民芸術村と金沢職人大学校の2カ所を視察しました。
「演劇をやっているけれど稽古をする場所がない」「音楽をやっているが、音を出せる施設が少ない」「創作活動をしても展示する場所がない」など、町田でもこういうお話をうかがうことは少なくありません。
金沢市民芸術村は、こういう市民の声にこたえる施設。もともと紡績会社の倉庫群だった場所を使って芸術活動の場所として利用してもらうというコンセプトです。
さまざま特徴があり、思わず「へぇ」と言ってしまうものもありました。いくつか紹介します。
◇年中無休で24時間利用できる施設
全国初めてだそうです。金沢市は人口比でさまざまな芸術活動にかかわる人の人数が多い自治体。働いている人など、アマチュアとしてさまざまな活動をしているひとが利用できるよう考えてということでした。稼働日数も100%。金沢市内の利用者が73・1%という点から見ても、地域で芸術活動が盛んなことがわかります。
◇利用料金がとにかく安い
ピットと呼ばれる部屋が5つ。そのほかにも施設はありますが、利用料金は6時間で1000円が基本(一部別料金もあります)。午前0時から午前6時、午前6時から午前12時…というように6時間を1区画として1000円の料金はまさに破格です。利用料金が安いということで、市民へしっかりと還元しているということでした。
このほかにもディレクター制度といって、芸術村の企画立案&自主運営を円滑にすすめる体制を確立したり、市民が主役の施設運営を掲げ事細かなルールはありません。
ドラマ工房(演劇をやる場所)
舞台設備もしっかりと整っています。
アート工房。作品をつくったり、展示をしたりできるスペースです。
お茶などもできる里山の家。市郊外の古い民家を移築したものです。
憩いの広場。この日も子どもたちが水遊びをしたり、おじいちゃんやおばあちゃんがグランドゴルフをするなど、市民が無料で活用できるスペース。駐車場の台数も確保されているため、利用もしやすい施設となっていました。
「市民のための練習の場所」という位置づけで、昔ながらの建物を使い事業をおこなっています。町田でまったく同じようにということにはならないと思いますが、利用時間や利用料金のことなど「市民が利用しやすいことが何より」という精神は学ぶところがあります。ぜひ、今後の市政に生かしていきたいと思う視察でした。
(つづく)
┏┓池川友一(日本共産党町田市議会議員)
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