ボランティア2日目は、東京や神奈川から来たメンバー総勢50人で泥などのかき出し作業に行きました。
場所は、沿岸からほど近くの西光寺さんのお墓。各種報道でもとりあげられた門脇小学校の真横に位置するお寺です。
◆「いつになったら作業をしてくれるのか」
お盆を前後して西光寺の住職のところには「いつになったら作業をしてくれるのかと連日電話があったといいます。
これまでまったく作業ができなかった場所。30~40センチの泥や日本製紙から流れてきた紙の原料が積み重なっていました。すでに多くの墓石がかけたり、割れたりしていましたが、今後再生をさせていくことも含めて重機の作業ではなく手作業にしてほしいというのがお寺の意向でした。
私たちが作業をしていたときにも、お墓参りに来た方、そして納骨に来た方もあり「ありがとう」と感謝をされました。
◆チームをつくり力を合わせて共同作業
「一人で作業をしていたら挫折したかもしれない」──こう話していた仲間がいましたが、それくらい途方もない量が目の前には広がっていました。
作業は2~4人でチームをつくり作業をすすめていきました。がんばって一人が一日にできる範囲は6畳ほどだといいます。
被災地では、医療機関が大きなダメージを受け、被災者のみなさんの医療も行き届いていないのが現状です。なので、一番やってはいけないのはボランティアで作業がすすまなかったことではなく、病気やけがをすることなのです。
とにかく、自分のペースで作業をすすめ適宜休みをとることが大事なのです。私たちも50分に1回のペースで休憩を取りながら作業をすすめていきました。
作業中、津波で犠牲になられた方の頭蓋骨も見つかりました。身元がわかりご遺族のもとに戻ることができれば何よりです。
◆津波で流された車のガソリンが引火
私たちが作業をした西光寺の真横にある門脇小学校。
3月11日、津波で流された車が次々と突っ込み、ガソリンに引火しました。
直前まで子どもたちが学校生活を送っていたあとがたくさんありました。
◆1階は津波、2階以上は「り災証明」が出ず
石巻市立病院は、震災後すべての機能を失い、現在は稼働していません。その横に建っているのは、市営住宅ですが1階部分は津波が通過し住める状態ではありません。
もともと閑静な住宅街でしたから、家はたくさん建っていましたが、ご覧のとおり病院と市営住宅とほかにわずか残った住宅を除き、津波の力によって流されてしまいました。
この市営住宅ですが、2階以上には現在も住んでいる方々がいます。しかし、被災者であるという証明になる「り災証明」は発行されていません。まわりはすべて被災したにもかかわらず、住むことができるからというだけで「り災証明」が発行されないというのはあまりにもひどい話です(もしかしたらすでに改善をされているかもしれません)。
こうした現状を行政に届け、現実を変えるとりくみをしているのが日本共産党のボランティアセンターです。
┏┓池川友一(日本共産党町田市議会議員)
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