田中優さん講演会「原発に頼らない社会~子どもたちの未来~」(主催・和光鶴川小学校9条の会)に参加をしました。
約3時間ぶっ通しで熱く語った内容をすべて書くことはできませんので、詳しくは田中さんの本や講演、動画にゆずりたいと思います。
◆以前とは変わってしまったという現実を受け入れること
「3月11日の東日本大震災と福島第一原発事故によって、それ以前の日本とは大きく変わってしまったという現実を受け入れること。そのうえで何が必要かを考えていく」──力を入れて訴えたのはこのことです。
田中さんはいまの傾向は、危機感を持ったときのダチョウだと表現します。ダチョウは危機感を持ったときに砂の中に顔を突っ込み、自分の目から見えなくなったことで危機は過ぎたと思い込んで乗り切るといいます。
つまり盲目になることで、現実に起こっていることではなく、3月11日以前に戻ったと思い込んでいくことで現実を遠ざけているのです。
だからこそ、現実を受け入れることが第一歩なのです。知ったうえで何ができるのかという対策をとっていくことが重要なのです。以前と変わっていないと思えば、何も対策は取らなくていいということになりますが、それはきちんと対策をとることを阻むものになるのです。
福島原発事故によって、何がどう変わってしまったのか。そのことをきちんと受け入れ、どう対策をとっていくのかを一緒に考えていかなければならないと思います。そのためにも、きちんとデータを公表させていくこと、偽りの情報を流させないことが必要です。
◆仕組みを変えること、変えられることをつかむ
原発が必要悪だというのも、原発がないとこれまでのライフスタイルを見直さなければならないというのも、原発をやめると電気料金が上がるというのも、そして原発が発電コストが一番安いというのもすべて電力会社が流してるごまかしなのです。
しかし、「感情的に原発は危険だというだけでは運動は広がらない」と田中さんは強調をされていますが、これはチェルノブイリ原発事故のときに反対運動をした時の教訓だといいます。だからこそ、仕組みを変えること、仕組みは変えられることをひも解いていくことが何よりも大事だということです。
田中さんがキーワードとしていたのは、「節電で原発は必要なくなる」ということです。その節電というのは、個人の節電ではなく、事業所に少しずつ力を借りるということです。もっというと、現在の事業者が使えば使うほど電力が安くなるという仕組みを変えるということです。つまり、節電すればするほど事業所が得をするインセンティブをつける仕組みができればいいのです。
電力供給量は、原発を全部止めても四国電力と関西電力以外は足りるという計算をしています。四国電力と関西電力は、60キロヘルツのほかの電力会社からゆずってもらえば足りるので、足りなくなるというキャンペーンそのものがごまかしということになるのだそうです。
再生可能エネルギーの可能性については、以前も書きましたが、さらに突っ込んで勉強をしていかなければと思っているところです。
私たち自身が賢くなることが現実を変えることにつながる。そのためにしっかりと勉強をしていきたいと思います。
┏┓池川友一(日本共産党町田市議会議員)
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