9月2日付「しんぶん赤旗」日曜版の3面に掲載されていた「人間ドキュメント」の記事を読みました。
「生前の面影取り戻し家族にぬくもりを」──被災地で遺体の復元・納棺師 笹原留似子さんの記事のことです。
「髪の毛に絡まった藻や砂粒をひとつずつ取り除き、シャンプーをする。傷口を埋め、マッサージで顔の血色を戻し、化粧をする。硬直を解き、胸の上で手を組ませる…。」(引用)
被災地で300を超える遺体を復元。生後10日の赤ちゃんの修復には3時間以上かかり、妻と子をなくしショックで声を失っていた父親は復元後、娘を見て大声で泣くことができたといいます。
「見送った人を忘れない」と、一人ひとりを思い出しながらスケッチブックに似顔絵を描き、そこには短い文章が添えられています。
このインタビュー記事は、次の言葉で結ばれています。
「深い悲しみの中に、家族の思い出があり、ぬくもりがあります。最後にそれを確かめることができれば、悲しみは、やがて生きる勇気に変わっていきます」
「遺族は、大きな悲しみを背負って、懸命に立ちあがろうとしています。どうか被災者のことを忘れないでほしい」(引用)
私は、この記事を読んで「被災地や被災者に寄りそう」という意味を深く理解できた気がします。生きる希望は、自然とわいてくるのではなく、一つひとつ心の整理をしながら、歩みを進めていくのだと思います。
「被災者のことを忘れないでほしい」という言葉の背景には、たくさんの悲しみがあり、それを乗り越えようとしている人たちのことを忘れないでほしいということでしょう。
政治が、被災者の希望や思いを踏みにじることは、もっともやってはならないことのはずです。東北被災3県だけで消費税増税による負担は5600億円にも上ります。被災者が仮設住宅から一般住宅に移り、新しい生活を始めなければならないタイミングで消費税10%をおこなうことは、希望を奪う以外のなにものでもありません。
私も被災地を3度訪れ、支援をおこなってきました。そこで見てきたこと、聞いたことを多くの人に語りながら、被災地に寄りそう政治を実現するために奮闘することを新たにしました。
┏┓池川友一|日本共産党町田市議会議員
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