その場所で、大きく息を吸い込みました。
10月中旬、私は沖縄県名護市辺野古を訪れました。
この地で、海を埋め立て、巨大な米軍基地が建設されようとしています。
そこは、豊かな海にジュゴンが暮らし、漁業を生業とする人たちが生活を営んでいます。
また、そこでは豊かな生態系が育まれ、一面に広がる干潟は子どもたちにとって最高の遊び場となっています。
「辺野古」をひらがなにして「へのこ」。そこに少し字を足すだけで「へいわのこ」になります。子どもたちは、目の前に広がるありのままの自然と戯れていました。
この地を訪れ、無条件にこの海を、この土地をこのままにしておいてほしいと願わずにはいられませんでした。そのくらい素晴らしい場所であり、他には代えがたい場所です。
百聞は一見に如かず──この地を訪れるまで、私は知っているようで知らなかったのだと思い知らされました。
私が、この地にどうしても行きたいと感じていたものがそこにはありました。
それは、そこで暮らす人々の息遣いであり、語られる言葉であり、根底に流れる思想のようなものです。
このブログを通じて、幾度となく沖縄のことについては発信をしてきました。
沖縄県知事選、総選挙、参院選──沖縄の人々が、求めている揺るがぬ決意が、「新基地建設反対」という明確な意思を表してきました。
銃剣とブルドーザーによって、強制的に土地が収容され、そこに米軍基地が作られました。辺野古に基地を作ることになれば、史上初めて日本の側から米軍に土地を差し出すことになります。
そして、半永久的な前線基地として辺野古が使い続けられ、「基地負担の軽減」どころか「基地機能の強化」そのものです。
同時に、現地の方が異口同音に話していたのは、基地がなくなることの大きな経済効果です。例えば、名護市では稲嶺市長になってから「再編交付金」は無くなりましたが、地域密着型の施策展開により一般会計総額は増え、地域への経済波及効果は以前とは比較にならないほど大きく広がっているといいます。
基地撤去による経済効果は、沖縄県内では常識となりつつありますが、本土では今なお「沖縄の経済は基地で成り立っている」という話が跋扈しています。
これは幻想であり、現実は基地撤去こそ沖縄の人たちの暮らしや経済にとって大きなプラスになるのです。
「勝つ方法はあきらめないこと」──この言葉に、本当ならば現地の方を励まさなければならない私の方が励まされました。
瀬長亀次郎さんが「弾圧は抵抗を呼ぶ、抵抗は友を呼ぶ」と言いましたが、まさに私は日米両政府の弾圧によって現地を訪れることとなった友なのだと思います。
座り込み開始から、私たちが訪れた日は4566日目でした。
普天間基地の無条件撤去と、辺野古新基地建設反対(ここではその詳細について解説的に紹介はしませんが)──この問題が、民主主義の問題であり、地方自治の問題であり、私たち一人ひとりの問題であることを明記し、私も地方政治に携わる一人としてこの問題に向き合い、声を上げていきたいと思います。
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