日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

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高齢者介護は当事者第一の視点で──市議会健康福祉常任委員会で新潟県長岡市こぶし園へ

2016-11-17 | 町田市政・市議会のこと

 表に看板は設置せず、面会簿も存在しない。24時間出入り自由で、表玄関を通らずとも利用者やその家族(鍵を持っている場合)が行き来できる。玄関を入ってすぐにあるのが、地域への開放スペースである。そこにあるバーカウンターはひときわ目を引く。そこで淹れるコーヒーの薫りが施設に広がっている。

 市議会健康福祉常任委員会の視察で、新潟県長岡市にある社会福祉法人長岡福祉協会「高齢者総合ケアセンターこぶし園」のサポートセンター摂田屋を訪れました。施設見学ののち、総合施設長の吉井靖子氏からこぶし園の取り組みについてお話を伺いました。

 今回訪れたサポートセンター摂田屋は、地域密着型介護老人福祉施設、認知症対応型共同生活介護、小規模多機能居宅介護、配食サービス(3食365日型)などを有する施設で、賃貸で全体を借りています。自動車教習所跡地を開発するにあたり、設計段階からこぶし園の意向が反映した建物となっています。

 ポリシーとしているのは、「私」という一人称です。すなわち、ここなら入りたいと思えるような施設をつくるということです。それは「こんなところに置いてごめんね」と特養ホームに入所された方のご家族が発した言葉に原点があるといいます。

 「在宅で介護できないから施設入所」というのが通常のパターンですが、発想を転換して地域を大きな特養ホームに見立てて住宅ではなく介護を届ける取り組みを積極的に進めてきました。この間、特養ホームをサテライトにして地域に分散し、住み慣れた地域で暮らすことができる仕組みを構築してきたといいます。

 ICTの活用も積極的に行い、これまでケアが点と点だったものが共有できるようにシステム構築。仮に、1日何度も訪問する利用者であっても、いつ何を行ったのかについて把握できる体制になっています。また、急病の場合にも医療関係とも服薬や疾患の状況も共有することができます。

 「住み慣れた地域で安心して暮らす」ための方策として、小規模多機能居宅介護と定期巡回・随時対応型訪問介護・看護(定期巡回は食事やおむつの交換、随時対応はベッドから落ちた時の対応など施設であれば当たり前の支援である)の構築は不可欠だといいます。その最大の理由は、定額サービス。いくら地域で在宅介護・在宅医療を希望しても、各サービスを組み合わせていけば限度額を大きく超え経済的負担が大きくなってしまいます。経済的負担の問題を乗り越えていくことが、地域包括ケアを進めていく上で鍵を握っていると考えます。

 地域を大きな特養ホームと見立てることで、自分たちの施設を利用していない地域の高齢者を巡回しながら見守ることにも貢献しているといいます。専門職のノウハウを最大限に生かして、徘徊等を見かけたときにはすかさず声をかけるように心がけています。

 この視察を通して、私が強く感じたのは「住み慣れた地域で安心して住み続けたい」という願いは多くの人と共有することができるが、それをどのようにアプローチしていくのかについては問題意識が共有されていないということです。

 「それは、地の利、人の利」と言われればそれ以上話は続きませんが、今回の視察で東京と新潟という地理的条件は大きく違う場所であっても、生かすことができるものがあると感じました。その起点となるのは、当事者第一(一人称)です。議論の視点を常にそこに置いて、真摯に取り組んでいけばローカルモデルを作り出すことができると感じました。

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