NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」でクローズアップされた花森安治さん。
とある方から「暮しの手帖──特集 戦争中の暮しの記録」を見せていただきました。
これに刺激され『一銭五厘の旗』という本を手に取りました。
尊敬する三上満さんが「現在とは、過去と未来の闘争の場」と表現されていましたが、花森さんの言葉の中には現代(花森さんの書いた時点からは未来)のことが書かれています。そして、花森さんが起点としているのは、過去のこと(太平洋戦争)です。
いまの社会で私たちが羅針盤にすべきだと感じた一文を以下、引用します。
「見よぼくら一銭五厘の旗」
(略)
さて ぼくらは もう一度
倉庫や 物置きや 机の引出しの隅から
おしまげられたり ねじれたりして
錆びついている〈民主々義〉を 探しだしてきて 錆びをおとし 部品を集め
しっかり 組みたてる
民主々義の〈民〉は 庶民の民だ
ぼくらの暮しを なによりも第一にするということだ
ぼくらの暮しと 企業の利益とが ぶつかったら 企業を倒す ということだ
ぼくらの暮しと 政府の考え方が ぶつかったら 政府を倒す ということだ
それが ほんとうの〈民主々義〉だ
政府が 本当であろうとなかろうと
今度また ぼくらが うじゃじゃけて見ているだけだったら
七十年代も また〈幻覚の時代〉になってしまう
そうなったら 今度はもう おしまいだ
(略)
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