本日、日本共産党都議団は「シルバーパス改善条例」(東京都シルバーパス条例等の一部を改正する条例)を提案することを明らかにし、記者会見を行いました。(詳細は「東京都シルバーパス条例の改正案について」)
所得125万円を超えると一気に20倍に跳ね上がるシルバーパス。
「持っていたほうが外出の機会は増えると思うけど、2万円はあまりにも高い。買うのをあきらめた」──こうした声が寄せられています。
たとえば横浜市では、所得段階別に料金設定が行われています。
(参考:横浜市敬老特別乗車証)
今回の私たちの提案は、まずは所得190万円以下の方について3000円パスを発行しようというものです。
シルバーパスの負担軽減問題については、東京都市長会からも「中間所得層に向けた新たな利用料軽減枠を設けること」を求める要望が出されています。
また、町田市内で大問題となっているのが都県境を越えての利用です。
都県境を越える路線が都内には184路線ありますが、そのうち町田市に3分の1となる60路線があります。
日常生活圏である最寄り駅が神奈川県にあることで、シルバーパスが使えないのです。「買い物や病院で神奈川県内の駅を利用するが、シルバーパスが使える町田市内の最後のバス停で下車して駅まで歩くこともある」という話も頻繁に寄せられます。
下の写真は、鶴川駅から若葉台駅に向かう路線のバス停に張られているものです。
日影、黒川、下黒川は川崎市内にあるためシルバーパスを利用できません。しかし、その先にある終点の若葉台駅は東京都内なのでシルバーパスが利用できます。長く乗車したほうが料金がかからないという珍現象です。
シルバーパス条例の第一条には「高齢者の社会参加を助長し、もって高齢者の福祉の向上を図る」ことが目的に掲げられています。
また、多摩都市モノレールやゆりかもめでも利用できるようにしようと提案しています。
私たちの試算では、約49億円で実現できます。
ちなみに都議選前に私たちが提案したときには、一度継続審査となり結果的には否決となりました。しかし、都議選を経て会派構成も変わりました。シルバーパスの改善を求める声は、地域を回っていても党派や立場の違いを超えて寄せられます。
生活者ネットワークが条例の共同提案に加わってくれることになりました。
この条例提案を実らせるために、他の会派のみなさんにも共同を呼びかけ、都民のみなさんと力を合わせて奮闘していきます。
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