20日、都議会百条委員会(正式名称は豊洲市場移転問題に関する調査特別委員会)は、前日の浜渦元副知事に続いて、石原元知事の証人喚問を行いました。
当初は、都議会に足を運び傍聴できればと思っていましたが、諸般の事情からテレビ中継で傍聴することになりました。
石原氏は、豊洲移転を決定したピラミッドの頂点としての責任=意思決定したということは認めましたが、それ以外のことについては「担当に一任」「記憶にない」の連発。
日本共産党都議団は、曽根はじめ都議が質問に立ちましたが、土壌汚染対策について「いま考えればアンフェア」だと小池知事からの質問書に回答したことをあげて、当時の経過について問いただしていきました(都議会インターネット中継の1:18:06頃から)。
石原氏は、土地の契約額が559億円となったことについて「記憶にない」と発言しましたが、曽根都議「これほどの重要問題を覚えていないということ自体、到底信じられない」と批判しました。本当に信じがたいことです。
また、石原氏は地下水の環境基準について「ハードルが高すぎた」と発言しました。都民や業者の食の安全をを求める声があり、基準を定めたものですが、自らを縛った基準そのもの「ハードルが高すぎた」と今言われてもという感は否めません。「食の安全を考えれば、豊洲に移転すべきではなかった」と曽根都議は切り返していました。
今回の尋問によって、石原氏は都合の悪い真実については「記憶がない」とする一方、聞かれていないことには次から次に持論を展開していました。
曽根都議は締めくくりにこう発言しました。
「このままでは真実が明らかにできませんので、石原証人には真相究明まで証人尋問に応じるよう強く求め、百条委員会としても再度、石原証人の証人喚問を行うよう強く求めて私の尋問を終わります」
この百条委員会では、都議会自民党は「豊洲移転は大英断」だと持ち上げ、都議会公明党は自らが豊洲移転を推進してきたことはなかったかのごとく「(石原氏に)あなたの責任だ」と発言しました。
ことは、都民の税金の使い方です。今回の百条委員会の一番の問題は時間が短すぎたことです。石原氏には、体調のいい日に百条委員会に出てきて、時間をとって尋問に応じていただくしかないようです。
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