東京都知事選挙が告示されました。
私は、元日本弁護士連合会会長の宇都宮けんじさんを全力で応援します。
2012年と2014年。あの時も、私は当時、町田市議会議員として宇都宮けんじさんとともに、都政転換を訴えていました。12年は石原知事が都政を途中で投げ出し、14年は猪瀬知事が「政治とカネ」の問題で辞職に追い込まれての選挙でした。
この2つの選挙で、宇都宮さんを応援したのは日本共産党と生活者ネット。それでも、2回の選挙とも100万票近い票を獲得し、次点でした。
その時と比較しても、今回の都知事選挙で宇都宮さんを応援する広がりは、とてつもなく大きく広がっています。宇都宮さんは、幅広い個人や団体とともに、立憲民主党、日本共産党、社会民主党、新社会党、緑の党が応援。さらに、他の党の国会議員や地方議員も応援しています。市民と野党の共同の候補です。
私なりに、宇都宮けんじ候補を応援する5つの理由を紹介します。
1、パフォーマンスより、正直、公正な人
ウソやごまかし、パフォーマンスが最優先されることで、本当に大切なことがないがしろにされています。
国政での自民党、公明党の政権与党の立ち振る舞いは、ウソとごまかし、隠ぺい、改ざん、偽造、ねつ造とフルコースですが、都政も小池知事によるパフォーマンスは目に余るものがあります。
たとえば、新型コロナ対策。
2月中旬以降、保健所等への相談件数が急上昇し、継続的に高止まりしています。当時「電話をかけてもつながらない」「発熱があっても検査を受けられない」という声が、私たちのところにも相談が殺到しました。電話がつながらず相談件数として、カウントされていないものもあったと推察されます。
この時、小池知事は沈黙を保っていました。
ところが、流れが変わる場面があります。
3月24日に東京オリパラ大会が延期になり、翌25日に「感染爆発重大局面」と小池知事が発言。この2日前の23日には、「ロックダウン」という強烈な言葉を使い、多くの都民を不安にさせました。
国際的に見て、検査数が少ないことは明らかですが、それでもこの時期を境にして、東京都の検査数がふえはじめたことは、上のグラフを見ていただければ一目瞭然です。
科学的な判断よりも、自身の政治的意図を優先させていたと言っても過言ではありません。これでは、都民ファーストではなく、自分ファーストです。
検査そのものについての知事の発言も重大です。
5月29日に、国の専門家会議が「検査が必要な人にたいしてPCR等検査が迅速に行えなかった」と反省しているにも関わらず、6月2日の都議会代表質問で小池知事は「必要な検査が実施されている」という驚くべき認識を示しました。
「第2波」に備えた対策で重要なポイントの一つが検査です。どのような感染状況なのかを適切に把握することなしに、対策を打つことができません。つまり、いま「第2波」が来ているのかどうかを確かめる手段は検査しかないのです。
突然打ち出した「東京アラート」。「キンコンカンコン」とアラートが鳴るんだと言っていましたが、都庁とレインボーブリッジを赤く染めたこと以外に、都として何をするのかは極めて不明確。
しかも、もう二度と「東京アラート」は発動しないというからこれまた、驚きです。知事が出馬会見する前日に、アラートを解除し、ステップ3への移行を判断したことも、科学よりも自分の政治的思惑を優先していると思わざるを得ません。
この他にも、小池知事のパフォーマンスを上げれば枚挙にいとまがありません。
これに対して、宇都宮さんは地道に都民の声をきく「正直、公正」な人です。宇都宮さんは、PCR検査体制をふやすことなど、直面する問題について明確な政策を出しています。
都知事候補、宇都宮健児の街頭演説が始まった!!!応援演説トップバッターは「ソフィーの世界」の翻訳者で「世界がもし百人の村だったら」の池田香代子さん。
— 原田あきら(日本共産党都議会議員/杉並) (@harada_akira) June 19, 2020
「宇都宮さんていつ見ても地味(笑)でもパフォーマンスばかり口ばっかりの政治はもういや。地味でも言ったことを実現する人がいい!」と。 pic.twitter.com/fF2avNtDJq
原田あきら都議が、池田香代子さんのスピーチを紹介していますが、「パフォーマンスばかり口ばっかりの政治はもういや。地味でも言ったことを実現する人がいい!」というのは、本当に同感です。
目立つことよりも、地道に都民とともに歩む知事こそ、東京都には必要です。
その点で、宇都宮さんが記者から「地味をどうやって変えますか」と問われたのに対して、「地味は変えることができない。私は政治を変えたい」と発言されたことは象徴的です。
こういう人を知事にすれば、必ず暮らしが良くなります。
2、「自己責任」ではなく、社会的連帯で挑む人
小池知事の新型コロナ対応は、基本的には「自己責任」です。
- 「この結果を出すのはお一人お一人の行動にかかっています」(5月1日、記者会見)
- 「このウイルスの拡大を防ぐ手立ては、私たち自身の強い意思と行動のみ」(5月27日、都議会所信表明)
- 「自粛から自衛への局面」(6月11日、ぶら下がり記者会見)
この他にも、自己責任をうかがわせるものはありますが、この3つの発言だけでも小池知事の根底にあるものは、自己責任なんだということがわかります。
「自衛してね」というだけなら、何のために都政はあるのでしょうか。
都議会本会議の討論で、このことを厳しく指摘した動画がコチラです。
「自己責任」論は、新自由主義の大きな特徴です。
「新自由主義」は、英国のサッチャー元首相が「社会なんてものはない。あるのは個々の男たちと女たち、家族である」と言ったように、基本的には弱肉強食の自己責任社会です。
このサッチャー元首相の継承者と言われてきたのが、英国のジョンソン首相です。このジョンソン首相が「社会というものがまさに存在する」と発言したことが大きな話題になっています。
今回の都知事選挙は、社会があるのか=都政がどのような役割を発揮するのかが問われています。
自己責任論を振りまく小池知事か、社会的連帯を掲げる宇都宮さんか。私は、宇都宮さんこそ、都知事にふさわしいと思います。
3、都議会の傍聴を続け、小池都政の転換の旗を立てている人
宇都宮さんは、都議会の傍聴を欠かさず続けておられます。私も都議会で働かせていただくようになってから、傍聴席を振り返ると宇都宮さんの姿を見かけるたびに、宇都宮さんが有言実行の人であることを実感しています。これは並大抵のことではありません。
長年にわたって、都政をチェックし、監視してきた宇都宮さんだからこそ、掲げられるものがあります。(宇都宮さんの政策についてはコチラ→http://utsunomiyakenji.com/policy)
小池都政は「都民が決める。都民と進める」と公約しながら、都民不在というのが実態です。
例えば、都立病院と公社病院の地方独立行政法人化(以下、独法化)です。端的に言えば、東京都の財政負担を減らし、民間のような効率性、採算性を重視する病院に変質させようということです。
そもそも、東京都内の感染症病床のうち、67.7%は都立・公社病院が担っています。日常的に、医師、看護師、コメディカルなどの体制があり、いざという時に備えてベッドなどを空けておく必要もあります。だからこそ、真っ先に中国からの帰国者を受け入れることができ、その後もフル稼働で大奮闘することができているのです。
しかし、それは一方で不採算の医療です。東京都が、必要な財源を投入しているからこそ、感染症病床などは維持ができるのです。東京都の財政負担を減らすことがねらいの独法化を行えば、たちまち不採算の医療がきり縮められるこちになります。これは、他県で独法化した病院の例を見れば明らかです。
小池知事は、新型コロナの感染が拡大し続ける、今年3月31日に都立・公社病院の独法化方針を決めました。現場が新型コロナの最前線で対応している最中、さらにパブリックコメント(意見募集)の圧倒的多数が反対であったにも関わらず、独法化を進めるというのは常軌を逸しています。
これに対して宇都宮さんは、4月4日に談話を出して「都立病院・公社病院を独立行政法人化することは都民の命と健康を危険に晒す愚行」だと批判し、「これまで以上に拡充することこそ求められている」とコメントしています。
今回の都知事選政策でも、3つの緊急課題の柱の一つでも、「都立・公社病院の独立行政法人化を中止するとともに、これまで以上に充実強化を図る」としています。旗幟鮮明です。
小池知事が公約を投げ捨て、自民党的都政に逆戻りする中で、都政を変える旗を立てているのが宇都宮さんです。
4、常に都民の「困った」に寄り添い、ともに運動してきた人
「私たちは東京都知事小池百合子さんに騙されたと思っています」──築地女将さん会が、都議会議員に渡した陳情書の最初の一行です。
「築地は守る」「市場機能は残す」と発言した小池知事が、あっという間に手のひらを返し、「大きな方向性は変わっていない」という詭弁を弄して、築地市場を解体しました。
築地を解体した小池知事に対して、本気で「築地を守る」ために、築地市場の関係者に寄り添い、ともに行動してきた人こそ、宇都宮さんです。
「築地は守る」と言っていたのが小池知事。守るどころか、築地市場を解体したのに「大きな方向性は変わっていない」と。罪深すぎる。#パフォーマンスより正直・公正#宇都宮けんじさんを都知事に https://t.co/HNDL6nboPq
— 池川友一 #宇都宮けんじさんを都知事に (@u1_ikegawa) June 19, 2020
東京都は、カジノ誘致の調査を7年間も毎年行っています。小池知事は、メリット、デメリットについて総合的に検討するとくり返すばかりで「カジノを誘致しない」とは決していいいません。
それに対して、宇都宮さんはご自身がお住いの江東区が候補地の一つとされていることもあり、地元のみなさんと反対運動を始めています。人の不幸の上に富を築くのがカジノです。カジノに経済成長を託すというのは、政治家の道徳的倫理的堕落だと厳しく批判しているのが宇都宮さんです。
都心上空を超低空飛行で飛ぶ、「羽田新ルート」。安倍政権と小池知事が旗を振り、推進してきました。品川区、港区、渋谷区などでは区議会で反対の意見書や決議が上がっています。小池知事は今回の都知事選でも「東京の未来は都民と決める」と言っていますが、羽田新ルートの問題では、飛行ルート直下の人たちは「都民」ではないのでしょうか。
宇都宮さんは明確に「羽田空港新ルート低空飛行の実施に反対する~都民の命と暮らしを守る」という旗を掲げています。
ふり返ってみれば、リーマンショックの直後に日比谷公園で「年越し派遣村」が開設されました。その名誉村長が宇都宮さんです。都民の「困った」の現場に常に宇都宮さんの姿がありました。都民の「困った」に徹底的に寄り添うことができる人こそ、東京のリーダーにふさわしいと思います。
5、+αで、綴っておきたいこと
そして、超個人的なことを言えば、2016年の都知事選の経過の中で複雑な思いをされていた(宇都宮さんは「鍛えられた」と話していましたが…)中で、2017年の都議選で私を推薦してくださいました。
以前にも書きましたが、現職都議の中で、前回都議選で宇都宮さんが推薦した候補は私と白石たみお都議の2人です。(参考:http://utsunomiyakenji.com/1888)
宇都宮さんが都知事になれば、現時点では確実に少数与党です。わけても、宇都宮さんの推薦を受けて、都議会議員になっている私の責任は重いと実感しています。都議会の中でも野党共闘を発展させ、宇都宮都知事とともに、都民の命と暮らしを守り抜くために全力をつくす決意です。
期日前投票は19日から始まっており、毎日が投票日です。
あなたの一票を、宇都宮けんじ候補へ。
7月5日。 #宇都宮けんじさんを都知事に
にほんブログ村←日本共産党池川友一のオフィシャルブログ「都政への架け橋」を見ていただきありがとうございます。一日1回、応援クリックをお願いします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます