5日に投開票された東京都知事選挙で、小池百合子さんが2期目の当選をしました。
市民とともに、日本共産党、立憲民主党、社民党、緑の党、新社会党が支援した宇都宮けんじさんは次点でした。
候補者として大奮闘された、宇都宮けんじさんに心からの敬意と感謝の気持ちでいっぱいです。また、ともにたたかったすべての方々に、心から感謝を申し上げます。
■都政のすべてを都民のために
「都政のすべてを都民のために」──宇都宮さんが訴えたこの言葉が、私の中に強く残っています。いまの都政はそうなっていないことは明らかです。
宇都宮さんの掲げた公約、選挙戦を通じて明らかにした小池都政の問題点を引き続き都民のみなさんとともに都議会で追及していきます。
たとえば、宇都宮けんじさんが小池知事に対して提出した公開質問。(参考:http://utsunomiyakenji.com/4337)
その一つひとつについて、しっかりと検証していきたいと思います。
特に、今回の都知事選は、新型コロナ対策が最大の争点となりました。
NHKの都民1万人アンケートでは「 新型コロナ感染拡大 知事の重要性変わったか」という問いに79%の人がそう思うと回答しています。また、「新型コロナ前後で小池知事の評価変わったか」という問いには、35%が評価が上がったと回答しています。
東京では、連日3ケタの新規感染者が出ています。積極的な検査体制となっているとはいいがたく、医療、福祉、教育の現場で働く方々の定期的な検査を含めて、対策を求めていきたいと思います。
宇都宮さんが「都政のすべてを都民のために」と掲げましたが、小池知事は「東京の未来は都民と決める」というのがメインスローガンです。
4年前「都民が決める。都民と進める」と掲げながら、公約を投げ捨て、都民の多数が反対する都立・公社病院の独法化、羽田新ルート、カジノ誘致などを進めています。
「都政のすべてを都民のために」という宇都宮さんの公約を都議会の中でも最大限に発揮して奮闘していきます。
■テレビ討論ゼロ──マスコミが自粛と自衛でいいのか
今回の知事選で、異例だったことの一つにテレビ討論会がゼロだったということです。複数の候補者が、オファーすらなかったというように、企画そのものが行われなかったということだと思います。宇都宮さんも、過去の知事選では「『主要候補」が欠席で中止になったことはあったけれど、それでも数回は行われた」と話していましたが、今回のゼロというのはいかがなものかと思います。
しかも、小池知事は記者会見をひらき、さらに東京都の広報メディアなども使って連日のように報道に登場していました。なかには、知事の記者会見を生中継する番組もありました。選挙中の報道として果たして公正・中立ということが言えるのか、疑問が残ります。
各種調査で、小池知事優勢などの報道を行う一方で、この4年間の小池都政や新型コロナ対応について切り込んで検証するような報道もほとんどありませんでした。メディアの重要な役割は、権力の監視です。小池知事との関係で、報道等を自粛し、さらに今後を考えて自衛の措置をとっていたと映るような対応でよかったのかということが問われます。
■小池知事の資質について──興味深い結果も
先にも紹介しましたが、NHKが都民1万人アンケートを実施しました。公開討論会も行わず、開票速報でこのアンケートを公開すると姿勢についても疑問を呈しておきますが、その内容については興味深いものがあります。
たとえば、「小池知事 資質・能力を持ち合わせているか」という質問。
それを見ると、「トップ3」は発信力、リーダーシップ、決断力。一方で「ワースト3」は、弱者への共感、将来像を描く力、行動の一貫性です。また、都民目線も半数が持ち合わせていないと回答しています。
いま深掘りしているのは遅すぎる。
— 池川友一 都議会議員 (@u1_ikegawa) July 5, 2020
ただ、これは興味深い。 pic.twitter.com/6tvjXvnaEY
このツイートに、多くの方が自分なりのコメントをつけて引用してくれていることが、とても興味深く映りました。
このアンケートでも、都民目線については、半分の人が持ち合わせていないと回答しています。
さらに公約の実現度です。
小池知事の公約した、「7つのゼロ」。圧倒的多数が実現できていないと回答しています。小池知事が今回公約した内容を見ると、抽象的なものが多く、具体的な項目を公約すると批判されるから公約に掲げなかったということを教訓としているようにも映ります。
■市民と野党の共闘は間違いなく深化している
多摩地域の都議として、日野市、北多摩3区(調布・狛江)の都議補選の応援にいきましたが、都知事選と同様に共闘の深化を感じるものとなりました。これまでの違いを越えて、今の政治を変えようという点で共同する動きが強まっています。
都議選が1年後です。
地道に、大胆に、しなやかに。声をあげともに変えていきたいと思います。
佐々木市議のところに「次は池川さんの選挙だから早く貼り替えポスター届けてください」という連絡が来たという話を聞きがんばらなければと決意を新たにしています。
都知事選挙の証紙ポスターの掲示をお願いしていた方から、「次は池川さんの選挙だから早く貼り替えポスター届けてください」のメールが。
— 佐々木とも子 日本共産党町田市議 (@tomokoclub) July 6, 2020
選挙結果に落ち込んでいる場合じゃなかった。2021年7月22日が都議会議員の任期。池川友一都議の再選に向け、共産党都議の値打ちが光る企画を考えて行きたい。
都知事選を通じて、見えてきた新たな課題について厳しくチェックしながら、「暮らしに役立つ都政に変える」ために積極的な提案を行い、一歩ずつ動かしていくために全力をつくす決意です。
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