「津波で家・家財などすべて失ったうえ、福島第一原発の事故による放射能汚染の心配と二重苦、三重苦の生活を余儀なくされている」「仮設住宅自治会の協力で、約80人ほどの被災者のみなさんによろこんでいただけた」──池川友一事務所から、福島県いわき市に冬物を中心とした救援物資の支援をおこないました。いわき市出身の方が、トラックを借りて現地の仮設住宅まで運び、無料バザーを開いてくださったものです。
献品にご協力をいただいたみなさん、本当にありがとうございました。また、引き続きのご協力をよろしくお願いします。
以下、福島県福島市を訪れてのレポートを、私も参加をするまちだ子育てネットワークの松村亮佑さんが寄せてくれました。ご紹介します。
さらに詳しくは、まちだ子育てネットワークのブログで見ることができます。
◆福島レポート──「原発ゼロに」「放射能から子どもを守れ」一致点で力を合わせよう
12月14日、Sさん(高校生・小学生・保育園児の母)の案内で福島市渡利地区を歩くと、路上でも毎時1マイクロシーベルト超の放射線量を検出。公園の看板には「利用は一時間程度に」(下の写真)と警告がありました。
Sさんは語ります。「原発の水素爆発の直後、渡利地区の空間線量は毎時25~6マイクロシーベルト。政府が『ただちに健康に影響はない』と繰り返していたため、子連れで5~6時間の屋外給水待ち。余震に備えて汚染された靴を枕元に置き、同じ服を着ていた。あのときの放射線が子どもの将来に影響したら…と、とても心配」。
620人の子どもが通う小学校の校庭は5月に除染。国が、仮置き場や最終処分場を決めないため、同じ校庭の地下に埋めました。
学童クラブの入り口付近では、毎時9マイクロシーベルト超のスポットが放置状態。指導員さんは「外で遊べないストレスからケンカが多発している」と語ります。保育園の園庭は除染したものの、前の道路や散歩コースでは、毎時2マイクロシーベルト近い放射線が。Sさんは、「保育園や学校だけの『点の除染』から、地域全体の『面の除染』が急がれるのに、全然進まない」と語ります。
Sさんたちは、「ふくしまの子どもたちを放射能被害から守るための署名」10万筆をあつめ、国会に提出しました。「ここでの子育ては児童虐待」などと責める人もいる中、Sさんは「福島に残る人も、避難する人も、安心の子育て環境を実現したい」「仲間がいるから、励ましあってがんばれる」と語ります。
福島の親子が置かれた実態、進まない「面の除染」、「子どもを守ろう」とがんばる姿。すべてリアルに実感し、大きな勇気をもらいました。東京に住む私たちが「福島よりマシ」と、声をあげるのをやめてしまったら、「放射能は福島だけの問題」と矮小化され、福島は置き去りにされてしまうでしょう。福島の親子を支えるためにも、全国で「原発ゼロへ」「放射能から子どもを守れ」の一致点で力を合わせることが大切だと痛感しました。
┏┓池川友一(日本共産党町田市議会議員)
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