14日、健康福祉常任委員会で市内の障がい者施設の視察をおこないました。1日で6つの施設をまわる弾丸ツアーでした。視察を受け入れてくださった施設のみなさんありがとうございました。すべての書いていくことはできませんが、その概要について報告したいと思います。
◆町田ヒューマンネットワーク
最初は、町田ヒューマンネットワークさん。障がい者のヘルパー派遣もおこなう事業所です。また、障がい当事者同士が聞きあい、サポートしあうピアカウンセリングなどもおこなっています。
理事の半分が障がい当事者で構成される、日本では2番目にできた自立生活センターです。始めた当時は、電車などで乗車拒否をされることもあったといいます。
施設や親だけでなく、介助者が入って生活をしていく──自分が生活の主人公になることを支援していくことが大事だとお話をされていました。「親が抱えるのではなく、親子がそれぞれの人生を歩むことが重要だ」という言葉を実行に移すために、親向けプログラムをおこなっています。そのことで関係性に変化があり、風通しの良い関係になっていくことができます。
介助者は、当事者のサポートをするのが最大の仕事で、高齢者介護とは大きく異なるという話もありました。しかし、実際に介助がなければ生活できない状況で暮らしている方々に十分な時間が保障されていない実態があります。支援を行き届かせていくために、当事者のみなさんと力を合わせていきたいと思います。
◆地の星──生活介護施設ベロニカ苑&風
地の星さんでは、施設建設に至る苦労話、施設をつくるときに当事者の声を生かすことを大事にしたという話をうかがいました。施設の床はきれいな濃い緑色となっていますが、これも当事者のみなさんに聞いて決定したといいます。
タオルの折りたたみ作業やダンボールの組み立て作業をおこなっている場所も視察させていただきました。施設内にあるパンを焼いていましたが、とてもいい香りが施設内に充満していました。1階のパン屋さんで販売されています。
障がいがある方の入浴介助もおこなっており、半分の利用者さんがお風呂に入るといいます。共同でお風呂に入ることが大変だった方も、入浴介助を通じて旅行に行った先でもスムーズに入るようになっていけるといいます。お風呂には看護師さんが同行し、細かい体のチェックをしています。
地の星さんが運営するケアホームも視察させていただきました。ケアホームは、地域の中での自立をめざすために介助者がついて共同生活をおこなっています。施設建設にあたって、地権者の方と相談してケアホームに合わせて建設をおこなってもらい賃貸借契約を結ぶ手法をとったとうかがいました。
また、就労移行支援をおこなうパンの店「風」では、2年間の実習を経て次の就労につなげていくステップとすることを目的としていますが、一般企業などへの就労は非常にむずかしいのが実態だというお話でした。そのために、就労継続支援の施設で働く場所を確保していくことが課題であるとのことです。
◆町田フレンズサポート
町田市立総合体育館にある福祉レストランフレンズさん。日替わりランチの天丼を食べ、お話をうかがいました。
就労継続支援B型の施設で、知的と精神の障がいがある方が29人働いています。接客、食器洗い、店内清掃、お弁当づくりなどをおこなっています。
知的と精神の2つの障がいのある方が、同じ場所で働いているというのはそれほど数が多くないといいます。
地域の町内会・自治会の集まりなど、団体で使用することもしばしば。一人ひとりの作業をサポートするとりくみをすすめているとのことでした。
(つづく)
┏┓池川友一|日本共産党町田市議会議員
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