宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

"最良の医者"

2006年05月27日 | Weblog
「平成17年6月10日に食育基本法が成立。
国民が健全な心身を培い、豊かな人間性を育むため、
食育に関する施策を総合的かつ計画的に推進する事
等を目的とした――」

わたくしが生まれる以前の時代では、こうした法律
の制定自体が考えられなかった様に思われます。
日本の現在の一部の子供達の食生活の、目を覆いたく
なる様な酷さに関する報道を度々目にしていますが、
法律は法律を守れても、どれほど子供達の食生活を守れる
かは疑問な所でもあります。

こちらでは毎週一つの番組で、子供の肥満に悩む家族が
登場し、専門家による指導を受ける内容のものがあります。


本日登場したその裕福な家庭は十代の子供達も含めて
全員体脂肪率が40%近くもあり、普段口にするものは
大量のジャンクフードとジュースと揚げ物のみで、
身体を動かす習慣も無く、毎日のテレビ視聴時間が全員
5時間を超えているという生活を送っていたそうです。
番組内では、その子供達が現在の生活を送り続けるならば
40歳を迎えた時にどの様な外見を備えるか、CG映像によって
表されました。その計算された映像での子供達の姿は非常に
不健康そうで、また不相応に老いて見えました。
彼らの両親には衝撃的であった様で、特に父親の方は涙さえ
浮かべていました。
健康を害するという数字的なデータよりも、こうした視覚的
映像の方が、より大きなインパクトを与えるという事なのでしょう。

「あなた達がお子さん方を殺しているのですよ!」
専門家に頭をぶっ叩かれ、彼らは指導を受け入れました。
数週間の指導中、運動や食生活の改善などによって彼らの
生活スタイルと体型に変化が見られ、専門家により「成功」
という良い評価を与えられました。

こうした事は裕福な国でしか起こり得ぬ問題でありますが、
実際の所、非常に根が深い問題である様に感じました。

「ほとんど全ての病気は食事に注意する事、食べる量を制限する
事によって防ぐ事が出来る。どんな医者でも小食にした方が健康に
良いと言う。食べ過ぎが問題を生むのだ。
現代はあまりに物が溢れているために、病人や病院が溢れているのだ。
そこには多くの心の問題があり、沢山の精神病理学者がいて、沢山の
精神病院がある。これが"近代国家"というものなのだろうか?」
(サッチダーナンダ)
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