現在の戦争にアメリカが投じた資金を、もし貧しさにあえぐ
国にそっくり投じていたならそれだけでどれだけ多くの人々が
助かったか、と時折考えてしまいます。大量破壊兵器の発見や
イラクに民主的な社会を実現するという名目で始めたこの戦争ですが、
時間が過ぎるにつれてますますその無意味さ、その失態、その開戦の
真の意図の異なりを感じさせます。
今回掲載させて頂いたサッチダーナンダの言葉の「月」を「イラク」に、
「地上」を「自国」に置き換えて読みましても、さほど違和感の
ない様に思います。
アメリカは世界一豊かな国と認知されていますが、一方国内の貧富の
格差を、またそれの更なる広がりを感じます。
社会的・宗教的な人道援助、慈善活動が強い国でもありますが、反面
支援を切実に求めている家庭が国内にどれほど多いかの表れでもある
様に思います。