宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

もし彼が林檎を食べなければ…

2006年05月29日 | Weblog
「イギリスの歴史家トインビー博士が来日した時、
その話題に仏教の大きな特徴として菩薩道のある事を
挙げたという。 
トインビーの感激したのは、仏となり得る身でありながら、
この世で悩み苦しむ衆生を救済する為に地上に留まって
救済活動をする菩薩の存在であった。従って極楽に往生して
そのままである事を至上の事とすれば、それは真の仏教ではなく、
再び人間に戻って衆生救済の活動をする所に仏教の仏教たる
所があると久松真一は言っている。」
http://homepage3.nifty.com/rohan/ronbun/ronbun-47.html

アメリカの高名な説教師、コラピ神父の4年前の説教を聴きました。
遠回しな表現を用いてではありましたが、大体この様な事を
説教中に語っていました。
「現代社会は家庭にも社会にも問題が多過ぎる。私の所にも
実際様々な問題事の相談が持ち込まれるが、正直うんざりする
内容と話しばかりだ。自分が修道院の奥に篭もって祈りと黙想
のみに専心出来ればどれほど良いだろうとさえ感じる事がある。」

このコラピ神父という方はカトリックの中では言わば「改心組」
に相当する方の聖職者で、神父になる事を願う以前は麻薬の取引や
様々な悪事に関わった人でした。そうした悪に強い元犯罪者にさえ
悲観的に感じられる社会…しかしそれも混乱したアメリカ社会の
現実の一部である様に思います。
しかし宗教宗派に関わらず、自分だけの平安を良しとせず、まず他者の
ために働くのが真の宗教家のあるべき姿と言えるのかもしれません。


このコラピ神父の証言によると、コカインなどが密売人などの手に
渡る前に、組織的にそうした薬物に対し悪魔的な儀式を施して、
それらの薬物の摂取を通じて魔的な力が遍く行き渡る事が願われて
いたとの事です。わたくしは手にした事もありませんが、恐ろしい
話しであると思いました。
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