白いオウム

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「ペルシャ帝国の繁栄した紀元前5世紀、
時の王ダリウスの娘のサンシャガは17歳の時に、
羊を襲った狼の群れと一人で戦い、七頭の狼を
倒したという勇猛な騎士トルネリウスに出会い、
彼に思いを寄せました。

しかし騎士は一向に振り向かず、思い余った姫は
魔法使いのオルバダイのもとを訪れて事情を打ち明け
ました。
そこで魔法使いは白いオウムを与え、それを騎士に
贈る様に言いました。

騎士は贈られたオウムを寝室に置きました。彼が眠りに
つくや否や、オウムは『勇者トルネリウス、神々は汝の
勇気を愛でておいでだ。そこで美しい姫をめあわそう。
目覚めてからサンシャガ姫のもとを訪れよ。』と語りました。
そうして彼女の思いは叶えられました。
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当時は自然科学と医療と魔術の境界が現在よりもずっと
曖昧で、各分野に細分化、専門家されていない時代で
ありましたが、この話しなども魔術というよりはオウムの
習性を賢く利用した、というのが事実である様に思います。