下の写真は、十年以上前に中文で出版された、チベットの「ヤントラ・ヨガ」の
本です。
著者は、邦訳されたチベット仏教書も多い、ニンマ派のナムカイ・ノルブ・
リンポチェです。
この本は、最初はチベット語で書かれ、次に中文に訳され、約2年前に英訳されました。
その英訳された本はこちらです。
英訳された本は、中文テキストの3倍ほど厚く、全ての動作のイラストが
あり、こちらの方がより判り易いという印象です。
邦訳されて出版されるかどうかは判りませんが、これまでナムカイ・ノルブ・
リンポチェが本の中で書かれたチベット密教のヨガについての、初めての
具体的な身体技法を詳細に列記した本であり、ヨガの歴史的な概要や概念では
なく、実際の身体技法について知りたいという人向けになっています。
このヤントラ・ヨガは、チベット密教の中でも、いわゆる「虹の身体」に向けての
高度な部類に属するもののようで、一部の高度なレベルの実演がYoutubeの動画で
見る事が出来ますが、「この動画の見よう見真似で真似する事は、絶対に避けるように」と
注意されています。
「Yantra Yoga」
http://www.youtube.com/watch?v=I6um8x7IqX4
この動画で実演されているものは、より高度のもののようで、身体を打ち付けたり
する動作も含まれています。
こうした動作は、適切な指導と資格と熟練を要するもので、この動画を見て真似を
するだけでは、確かに身体を損なう恐れが非常に大きいだろうと思いました。
しかし、この本の中で紹介されているものは、身体を打ち付けるような高度な動作を
含むレベルのものは紹介されておらず、数年前に有名になった、「
チベット体操」に
共通する動作を多く含む、穏やかなムーブメントが紹介され、実践している西洋人の
写真も幾つもあり、適切に行うならば、リスクは高くないようです。
このヨガの呼吸は、殆どが四拍が中心となっています。
四拍の呼吸は、西洋魔術、そしてハワイの神秘体系「フナ」にも共通する
所があり、個人的に興味深く感じます。
今回はこの中から、「燃える蓮(盛蓮式)」を抄掲させて頂きます。
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【盛蓮式】
(功効)
「燃える蓮」の黒点の中で訓練される為に必要なチャンネル(脉道/脉管)の、萎縮、
相互のねじれ、硬化・破裂・断裂などの悪化に関する障害を取り除かせます。
目・耳・鼻・舌・意の五感を清めて増強し、チャンネル(脉道/脉管)の機能を整えさせます。
①床に座り、両脚を前に伸ばし、両手を膝の上に置く。
②4秒で息を吸い込みながら、両腕を頭の上に伸ばし、両脚を結跏趺坐に組ませる。
③4秒で息を吐きながら、両腕を後下方に伸ばし、上体を前の床に倒す。
④再び4秒で息を吸い込み、上体を起こし、結跏趺坐のまま、膝で立って、腕を頭の
上に伸ばす。
⑤4秒間息を止めながら、臀部を床につけ、垂直に伸ばしていた両腕を開く。
⑥4秒間息を吐きながら、再び両腕を後下方に伸ばし、上体を前の床に倒す。
⑦4秒間息を吸いながら、腕を再び頭の上に伸ばし、両足も前方に伸ばす。
⑧4秒間息を吐きながら、前屈し、手を足の先にかけ、顔を膝につける。
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「(1/2)「嫌われる行政になろう」熊本市動物愛護センター」
http://www.youtube.com/watch?v=I6OdACq8-VE
「犬や猫の殺処分:年間31万頭」という、目を伏せたくなるような現実があり、
特に動物の命を何とも思わず簡単に遺棄し、処分の為に無理矢理引っ張られていく
動物の姿を見ると、心が痛みます。
そして一部の人間の為に、地域によっては、捨てる動物を無料で保健所に回収
する為の収集車までがあり、それらの負担が全て税金という事ですから、何か
日本が非常におかしな方向に行っている事を感じますが、そうした中で、犬猫の
殺処分をほぼ0にまでした、この熊本県の愛護センターの取り組みは、非常に
素晴らしいと思います。