宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「大黒天版画ポスター」

2009年12月12日 | Weblog





画像は、80年代に「トワイライトゾーン」誌の付録としてつけられた、
「大黒天版画ポスター」です。

心霊研究家の朝倉三氏は、「浮世絵はタリズマン的な絵を持つ絵の中でも
最もパワーが強い」という事を幾度も強調され、その為、浮世絵版画の
ポスターが付録になる事も多かったのですが、このポスターは、その中の
一枚です。

この「大黒天版画」について、同氏はこのように解説されていました。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

155年前に作られた版画を、江戸時代そのままの技法で、復刻したものである。
現在、浮世絵版画の技術を伝承する人々は数少なく、版木に使用される桜の木を
始めとして、和紙、絵具等の材料集めも大変である。

その上、彫師の使う彫刻刀、摺師の使う馬連や刷毛などの道具を製作する
職人さんも減っている。
浮世絵版画復刻の第一人者である、高見沢版画研究所が、こうした貴重な
方々の協力で、色あせた原版画から、当時の色を再現し、強力な開運招福、
厄除けの降魔の版画を作り出したのである。

縁あって、このポスターを入手した読者の皆さんは、是非身近に飾って、新しい年に、
新しいパワーを得て、素晴らしい人生になるようにして欲しいと念じている。

絵の上部に記入してある文字は、次の通りである。

大黒天御夢想

金の成る木と育てる薬
千金方大福丸
正直十両 慈悲五両
堪忍五両 養生等分
忠孝等分 礼儀等分
智恵十両
右 長命不老七福即生の妙薬
毎朝 虎の刻に起て用いるべし

禁物

油断、おごり、義理
ゆめゆめおこたらず さし合いをつつしむべし


言葉の意味は大体判ると思うが、金を作るためには、正直、智恵が第一で、
それに加えて、堪忍と慈悲が大切であるというのである。
ただ、毎朝虎の刻(午前4時)に起きるのは大変だが、成功した人々が、早起きで
あるのは事実である。

禁物の中に、義理とあるのが面白い。
昔から、金を残すためには、「三欠くの法」があり、義理と恥と事を欠かねば、金が
残らぬとされている。
特にその中で義理が、金銭を貯めたい人にとって、大きな障害になっている事を、英泉は
認めていたのだろう。

最後の行の「さし合いをつつしむべし」には、二つの意味がある。
さし合いを「差し合い」とした時には、物事をやり始めたら、気を抜くないという意味になり、
「指し合い」とすると、人と争い事を避けよという意味になる。


いずれにしても、絵の効果を強めるために、まじない文句を入れた所に、画家の心遣いが
感じられる。

浮世絵版画のパワーは、歌麿の美人画にしても、即効性ではなく、ゆっくり長く、効果が
にじみ出るのが特徴である。

この大黒天のポスターも、原画製作者、英泉の良念に加えて、復刻を担当した彫師、
摺師の良い念が入っているので、大切にして頂くほど、効果は強く現れてくる。

原画のポスターを飾って、良い会社に就職が決まり、喜んでいる大学生もいれば、年末を
控えて、思わぬ売り上げがあがり、感謝されている経営者さんもいる。
絵を飾った読者の皆さんに、どんな効果が出るか、楽しみにしている。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
コメント