( `m´) 「…この方法は 香の煙によって三宝をはじめ 諸神諸仏、龍王
特に 護法神を供養して 加持や守護を受けるものです。
一般的に 屋外で 色々な香材や薬草、穀物などがブレンドされた香を
一度に沢山焚いて 大量の煙を出しますが
日本の住宅事情では難しい事が多いですので、
チベット線香1本を燃やして 捧げる事ができます。」
( `m´) 「…また 柏の枝に 邪を避け 徳を与える力があるという事が
道教・チベット仏教に共通して認められており、
柏の枝があれば 一緒に燃やして供養する事ができ、
またチベット体系では 柏の枝を燃やしながら その火の上をまたぐ事で
寿徳を増し 邪が避けられるとされて 行われています。」
( `m´) 「…以下の方法は ブータンやチベットの土着神の供養も含んでいます。」
「オン・アー・ウン。」(3遍誦す)
「三密眞言加持為甘露(さんみつしんごんかじいかんろ)
実陳意設桑煙如青雲(じつちんいせつそうえんにょせいうん)
化為無量財宝与飲食(かいむりょうざいほうよおんじき)
供養在世出世諸神霊(くようざいせいしゅつせいしょしんれい)
上師四続本尊十方仏(じょうししぞくほんぞんじっぽうぶつ)
十地菩薩勇士空行衆(じっちぼさつゆうしくうぎょうしゅう)
六臂四面怙主閻魔王(ろっぴしめんこしゅえんまおう)
天母財宝天主五勝王(てんもざいほうてんしゅごしょうおう)
梵天守誓護法尸林主(ぼんてんしゅせいごほうしりんしゅ)
陀楽護法ドルジェ・ルーパ等(だらくごほうどるじぇ・るーぱとう)
天龍八部十方守護神(てんりゅうはちぶじっぽうしゅごしん)
二十八宿時日当値神(にじゅうはっしゅくじじつとうちしん)
ハン地十二女神五長寿(はんちじゅうにめがみごちょうじゅ)
ニェン・チンタンラ・アニェ・マチェン神(にぇんちんたんらあにぇまちぇんしん)
三千大界一切土地神(さんぜんたいかいいっさいとちしん)
護身五神戦神九兄弟(ごしんごしんせんしんきゅうきょうだい)
世代家族之神当地神(せだいかぞくししんとうちしん)
一切抑悪揚善衆神霊(いっさいようあくようぜんしゅうしんれい)
請受桑供祈求仏加持(せいじゅそうくきぐぶっかじ)
衆神施展神通常護持(しゅうしんせてんじんつうじょうごじ)
逢凶化吉消除諸災害(ほうきょうかきちしょうじょしょさいがい)
増添福寿智慧助盛運(ぞうてんふくじゅちえじょじょううん)
懐摂衆生誅殺諸邪悪(かいしょうしゅじょうちゅうさつしょじゃあく)
所想諸事如意速弁成(しょそうしょじにょいそくべんじょう)
昼夜六時分分与秒秒(ちゅうやろくじふんふんよびょうびょう)
衆神相伴護持不離身(しゅうしんそうはんごじふりしん)
襄助善行増長事業成(じょうじょぜんこうぞうちょうじごうじょう)
遠離一切違縁与悪運(おんりいっさいいえんよあくうん)。」
「資糧(魂徳)を集める」
( `m´) 「…この方法は 中沢新一氏の 虹の階梯の中でも触れられている方法です。
観想の中で 自己の肉体を捧げて供養するもので
10万倍の功徳が得られる方法とされていますが
本来はやはり 上師に授けられてから行うべきとされます。」

(黒ダキニ)
( `m´) 「…"パット" と誦しながら黒ダキニが 中脈を通って 自己の頭頂穴から飛び出し
自己の肉体が 冷たい死体になって倒れるのを観じ
自分が今や 黒ダキニとなって 右手に持つカルトリ刀で
眉の辺りを切り裂き
すると そこから3つの頭蓋骨が現れるので
それらを三脚炉のようにして
その中に カルトリ刀の先に引っ掛けた 自分の死体を放り込んで調理します。」

(カルトリ刀)
「舎身愛執降伏天魔(しゃしんあいしっこうふくてんま)
識縁頂門契合法界(しきえんちょうもんけいごうほうがい)
成忿怒母毀壊死魔(じょうふんぬもきかいしま)
右執弯刀摧煩悩魔(うしつわんとうさいぼんのうま)
切取顱骨克制薀魔(せつしゅろこつかつせいうんま)
左事業印高挙奔打(さじごういんこうきょほんだ)
三身人頭安三脚炉(さんしんじんとうあんさんきゃくろ)
彼内尸身満三大千(ひないししんまんさんだいせん)
阿杭交融溶成甘露(あこうこうゆうようじょうかんろ)
三字呪力浄儲増変(さんじじゅりきじょうちょぞうへん)。」
「オン・アー・ウン。」(観想の間 誦し続ける)
( `m´) 「…三脚炉の下には 赤いアー字が燃え盛り
死体が煮えて やがて炉の中には甘露だけが残ります。」
( `m´) 「…炉の上には 逆さまの 白色のウン字があり
熱せられて溶け出してゆき 炉の中の甘露と混ざり合い
甘露は その量をどんどん増してゆきます。」

(上:アー字 下:ウン字)
( `m´) 「…そして その甘露を
最初は諸仏や上師に捧げ
諸仏や上師は 平らな金剛杵の舌の先から 管状の光を放って
炉から甘露を吸い上げられるのを観じます。
そのようにして 数え切れないほどの諸仏を供養したと観じます。」
( `m´) 「…それから 護法神や土地神
そして 最後に
ダキニである自分から 五色の小さな無数のダキニが現れ
人間や餓鬼といった有情に甘露を与えてゆくのを観じます。」
( `m´) 「…最後に 鍋の中の甘露は 吉祥物を載せた白雲をとなって
天に昇って 諸仏諸神を供養し
また 先ほど甘露にあずかれなかった有情に
捧げ尽くすと観じます。」
「パット
上供境令客心満意(じょうくきょうれいきゃくしんまんい)
資糧円満最勝成就(しろうえんまんさいしょうじょうじゅ)
下凡客喜冤債断除(かぼんきゃくきえんさいだんじょ)
作害障類悉皆飽足(さくがいしょうるいしつかいほうそく)
病魔障難法界蘇息(びょうましょうなんほうがいそそく)
悪縁我執如塵毀棄(あくえんがしつにょじんきき)
一切福田供及供者(いっさいふくでんくきゅうくじゃ)
本大円満無造作阿(ほんだいえんまんむぞうさくあ)。」
「災を除く眞言」
「ソー・ヘラム・ハネラム・チャオダラム・ラヨチャ。
保祐我等衆生(ほゆうがとうしゅじょう)。」