道教経文を受持する事で
種々の功徳や 道果などが得られるとされますが
また道教の経文は 写経したり 他者に教えたりする事で
更に多くの功徳が得られるとされます。
以下 「道教の妙法蓮華経」の「教量品」です。
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「爾時(にじ)
元始天尊白諸天衆(げんしてんそんびゃくしょてんしゅ)
譬如大海容諸小海(ひにょたいかいようしょしょうかい)
無復盈溢(むぶえいいつ)
今諸天衆化彼群迷(こんしょてんしゅかひぐんめい)
是時下方衆生人民(ぜじげほうしゅじょうじんみん)
勿生懈倦(ぶっしょうけけん)
日夜精勤(にちやしょうごん)
誦無量妙千万億遍(しょうむりょうみょうせんまんおくへん)
観心如空(かんしんにょくう)
更施妙術(こうせみょうじゅつ)
現種種変化(げんしゅじゅへんげ)
身長万丈(しんちょうばんじょう)
興住於天(きょうじゅうのてん)
足履大海(そくりたいかい)
興雲致雨(きょううんちう)
脚下出水(きゃくかしゅつすい)
頭上出火(ずじょうしゅつか)
頭上出水(すじょうしゅつすい)
脚下出火(きゃくかしゅつか)
現如是神通(げんにょぜじんつう)
皆以教化(かいにきょうか)
若人重病(にゃくにんじゅうびょう)
自化良医(じかりょうい)
若人枷禁(にゃくにんけきん)
自化解脱(じかげだつ)
若人在於嶮路(にゃくにんざいのげんろ)
自化人引(じかにんいん)
若人没於江湖(にゃくにんぼつのこうこ)
自化舟こう(じかしゅうこう)
若人遇於鬼精之害(にゃくにんぐうのきせいしがい)
自化除魅(じかじょみ)
一切排空(いっさいはいくう)
飛龍走騎(ひりゅうそうき)
散彩けい台(さんさいけいだい)
種種蕭歌(しゅじゅしょうか)
能令天人聞之(のうりょうてんにんもんし)
地獄停酸(じごくていさん)
諸鬼之精(しょきしせい)
遠蔵他方(おんぞうたほう)
爾時(にじ)
会中有一妙行眞人(えちゅうういちみょうぎょうしんにん)
即説偈曰(そくせつげわつ)
重空天花満(じゅうくうてんげまん)
即超法会来(そくちょうほうえらい)
是彼天人化(ぜひてんにんか)
法雨湿潤長空(ほううしつじゅんちょうくう)
鶴随丹殿舞(かくずいたんでんぶ)
鳳鳴隠洞前(ほうめいいんどうぜん)
一切霊空瑞(いっさいれいくうたん)
無鞅数以来(むおうすうにらい)
玉女金童侍(ぎょくじょきんどうじ)
流霞耀紫虚(りゅうかようしこ)
衆歌碧落台(りゅかへきらくだい)
歩虚元君らい(ほきょげんくんらい)
令救衆生苦(りょうきゅうしゅじょうく)
時有下方聞(じうげほうもん)
学道諸仙子(がくどうしょせんし)
大誓集無為(たいせいしゅうむい)
持経深洞裏(じきょうじんどうり)
学術古台中(がくじゅつこだいちゅう)
現行世界外(げんこうせかいがい)
未達妙経玄(みたつみょうきょうげん)
不免会元君(ふめんえげんくん)
演説微妙語(えんぜつみみょうご)
聞道逍遥品(もんどうしょうようぼん)
黄庭共所宣(こうていくしょせん)
雨蒙乾地薬(うもうけんちやく)
漸漸長馨香(ぜんぜんちょうけいこう)
一聞眞妙道(いちもんしんみょうどう)
永不値輪回(えいふいちりんね)
或大小枝苗(こくだしょうしびょう)
群草百般条(ぐんそうひゃくはんじょう)
一切諸仙子(いっさいしょせんし)
共超苦趣玄(くちょうくしゅげん)
能令九幽罪(のうりょうきゅうゆうざい)
化作上天倦(けさじょうてんけん)
一切諸煩悩(いっさいしょぼんのう)
悉令衆眞霊(しつりょうしゅしんれい)。」
「観世音菩薩の加持を受ける」
合掌して3遍誦す。
「諸仏正法聖賢僧(しょぶつしょうほうせいけんそう)
直至菩提我帰依(ちょくしぼだいがきえ)
願我所修諸功徳(がんがしょしゅうしょくどく)
為度衆生願成仏(いどしゅじょうがんじょうぶつ)。」
白色に光り輝くフリー字が
観世音菩薩の御姿に変じる様子を観じつつ誦す。
「我等遍虚空有情(がとうへんこくううじょう)
頭頂白蓮月輪上(とうちょうびゃくれんがちりんじょう)
フリー字化成聖観音(ふりーじかじょうしょうかんのん)
白色明浄五光燦(びゃくしきみょうじょうごこうさん)
荘厳微笑悲眼視(そうごんみしょうひげんし)
四臂首対為合掌(しびしゅたいいがっしょう)
晶珠白蓮後二持(しょうしゅびゃくれんこうにじ)
綢緞瓔珞珠宝飾(とうたんようらくしゅほうしょく)
鹿皮於肩作披飾(かほけんさくひしょく)
無量光仏為頂厳(むりょうこうぶついちょうごん)
双足金剛跏趺坐(そうそくこんごうかふざ)
背倚無垢満月帷(はいきむくまんげつい)
摂諸帰依処自性(しょうしょけしょじしょう)。 」
合掌して 3遍か7遍誦す。
「尊者無瑕身白浄(そんじゃむかしんびゃくじょう)
円満仏陀頂上厳(えんまんぶっだちょうじょうごん)
慈眼悲憫視衆生(じげんひみんししゅじょう)
頂礼観世音菩薩(ちょうらいかんぜおんぼさつ)。」
1遍誦す。
「神聖観音大士与(じんしょうかんのんだいしよ)
十方三世所安住(じっぽうさんぜしょあんじゅう)
所有諸仏及菩薩 (しょゆうしょぶつきゅうぼさつ)
一切浄信而頂礼(いっさいじょうしんじちょうらい)
花香油灯与塗香 (かこうゆとうよずこう)
妙食以及伎楽等(みょうじきにきゅうぎらくとう)
実設意縁所供養 (じっせついえんしょくよう)
聖母眷衆祈納受(せいぼけんしゅきのうじゅ)
無始以来直至今 (むしにらいちょくしこん)
十不善絶五無間(じゅうふぜんぜつごむげん)
煩悩心力所使然(ぼんのうしんりきしょしねん)
一切悪業皆懺悔(いっさいあくごうかいざんげ)
声聞縁覚菩薩衆(しょうもんえんがくぼさつしゅう)
以及一切凡夫等(にきゅういっさいぼんぷとう)
三世所積諸善業 (さんぜしょじゃくしょぜんごう)
一切功徳我随喜(いっさいくどくがずいき)
有情思想及心識(うじょうしそうきゅうしんしき)
随其差別而有之(ずいごさべつじうし)
小乗大乗与共乗(しょうじょうだいじょうよくじょう)
我今祈請転法輪(がこんきせいてんぽうりん)
乃至輪回不空時(だいしりんねふくうじ)
請以慈悲莫示寂(せいにじひばくじじゃく)
沈溺痛苦大海中 (じんできつうくたいかいちゅう)
凡諸有情祈垂顧(ぼんしょうじょうきすいこ)
以我所積諸功徳(にがしょじゃくしょくどく)
一切皆成菩提因(いっさいかいじょうぼだいいん)
願我無需長時間 (がんがむじゅちょうじかん)
即成度衆之導師(ぞくじょうどしゅしどうし)。」
(祈願)
「祈求上師観世音(きぐじょうしかんぜおん)
祈求本尊観世音(きぐほんぞんかんぜおん)
祈求至聖観世音(きぐしせいかんぜおん)
祈求依怙観世音(きぐえこかんぜおん)
祈求大慈観世音(きぐだいじかんぜおん)
具仏大悲祈怙念(ぐぶつだいひきこねん)
徘徊無尽輪迴中(はいかいむじんりんねちゅう)
衆生歴尽難忍苦(しゅじょうれきじんなんにんく)
捨尊無他能救怙(しゃそんむたのうきゅうこ)。」
「オン・マニ・ペメ・ウン。」(何遍も誦す)
(祈願)
「自他身相皆是聖者身(じたしんそうかいぜせいしゃしん)
一切音声悉為六字明(いっさいおんしょうしついろくじみょう)
諸般心念無非大智慧(しょはんしんねんむひだいちえ)。」
(回向)
「願我迅速以此善(がんがじんそくじしぜん)
成就観音大士尊(じょうじゅかんのんだいしそん)
一切衆生尽無余(いっさいしゅじょうじんむよ)
悉登彼等之勝位(しっとうひとうししょうい)
観想念誦功徳力(かんそうねんしょうくどくりき)
願与有縁諸有情(がんようえんしょうじょう)
命終捨此不浄身(みょうしゅうしゃしふじょうしん)
刹那化生極楽国(せつなけしょうごくらくこく)
生已即刻登十地(しょうちそっこくとうじっち)
願以化身利十方(がんにけしんりじっぽう)
願以此善令衆生(がんにしぜんりょうしゅじょう)
円満福慧二資糧(えんまんふくえにしりょう)
功徳智慧所由生(くどくちえしょゆうしょう)
願得勝妙之二身(がんとくしょうみょうしにしん)
以此功徳願証仏自性(じしくどくがんしょうぶつじしょう)
降伏煩悩怨敵之過患(ごうぶくぼんのうおんてきしかかん)
生老病死洶湧之波濤(しょうろうびょうしきょうゆうしはとう)
願度衆生解脱輪廻海(がんどしゅじょうげだつりんねかい)。」
「無上正覚と無量の福を得て 一切の善根を成就する」
自己の胸の中央に 白く輝く月輪があり、
その月輪の中央に
画像のような「バン字」が輝いて 光を放ち
一切有情に解脱の加持を授けると観じつつ
このような手印を結んで 誦す。」
「オン・マニ・ヴァジュレ・ウン。」
そのようにして
一切の悪業が滅し
無上正覚と無量の福と智慧徳を得て
一切の善根を成就するなどの功徳が得られる。