大乗経典の いずれの経文でも
誦したり 書写したり
聴いたり 他者に教えたりする事で
十種の功徳が得られるとされます。
以下 「阿毘曇五法行経」の一部です。
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「結為何等(けついかとう)
有九結(うくけつ)
一為持念結(いちいじねんけつ)
二為憎結(にいぞうけつ)
三為驕慢結(さんいきょうまんけつ)
四為癡結(しいちけつ)
五為邪結(ごいじゃけつ)
六為失願結(ろくいしつがんけつ)
七為疑結(しちいぎょうけつ)
八為嫉結(はちいしけつ)
九為慳結(くいけんけつ)
持念結為何等(じねんけついかとう)
三界中貪(さんがいちゅうとん)
増結為何等(ぞうけついかとう)
為人間不可息(いにんかんふかそく)
驕慢結為何等(きょうまんけついかとう)
驕慢結名為七輩(きょうまんけつみょういしちはい)
何等七(かとうしち)
一為驕慢(いちいきょうまん
二為驕(にいきょう)
三為自慢(さんいじまん)
四為自計慢(しいじけいまん)
五為欺慢(ごいぎまん)
六為不如慢(ろくいふにょまん)
七為邪慢(しちいじゃまん)
驕慢為何等(きょうまんいかとう)
不如者我為勝如者等(ふにょしゃがいしょうにょしゃとう)
従是驕慢自計意起(じゅうぜきょうまんじきいき)
意識合意(いしきごうい)
是名為驕慢(ぜみょうきょうまん)
慢為何等輩中勝勝中等(まんいかとうはいちゅうしょうしょうちゅうとう)
従是所慢亦自計自計勝者勝(じゅうぜしょまんやくじけいじけいしょうしゃしょう)
是名為自慢(ぜみょういじまん)
亦説者驕慢慢当為一切合会(やくせつしゃきょうまんまんとういいっさいごうえ)
是名為自慢(ぜみょういじまん)
自計慢為何等(じけいまんいかとう)
為五陰自身是我身計自念(いごいんじしんぜがしんけいじねん)
従是慢慢自知意生意起合意(じゅうぜまんまんじちいしょういきごうい)
是名為自計慢(ぜみょういじけいまん)
欺慢為何等(ぎまんいかとう)
未得計得未知計知未尽計尽(みとくけいとくみちけいちみじんけいじん)
従是驕慢自計意観意起合意(じゅうぜきょうまんじけいいかんいきごうい)
是名欺慢(ぜみょうきょうまん)
不如慢為何等遠不如自計少不如(ふにょまんいかとうおんふにょじけいしょうふにょ)
若豪若業(にゃくごうにゃくごう)
若業若何(にゃくごうにゃくか)
若罪若病不及十倍百倍(にゃくざいにゃくびょうふきゅうじうばいひゃくばい)
自計如是為不如(じけいにょぜいふにょ)
従是驕慢自計自見意生意起合念(じゅうぜきょうまんじけいじけんいしょういきごうねん)
自為是名為不如慢(じいぜみょいふにょまん)
邪慢為何等(じゃまんいかとう)
不賢者自計賢者(ふけんじゃじけいけんじゃ)
従是有驕慢自念自計(じゅうぜうきょうまんじねんじけい)
意生意起合念(いしょういきごうねん)
是名為邪慢(ぜみょういじゃまん)
是為七慢(ぜいしちまん)
慢名為驕慢結(まんみょういきょうまんけつ)
癡結為何等(ちけついかとう)
三界中所有癡(さんがいちゅうしょうち)
是名為癡結(ぜみょういちけつ)
邪結為何等(じゃけついかとう)
邪結有三輩名為邪結(じゃけつうさんはいみょういじゃけつ)
一為身邪(いちいしんじゃ)
二為返邪(にいへんじゃ)
三為邪邪(さんいじゃじゃ)
身邪為何等(しんじゃいかとう)
是身是我身(ぜしんぜがしん)
是名為身邪(ぜみょいしんじゃ)
返邪為何等(へんじゃいかとう)
一者断滅(いっしゃだんめつ)
二者常在(にしゃじょうざい)
是名為返邪(ぜみょういへんじゃ)
邪邪為何等(じゃじゃいかとう)
邪邪為諍本壊福(じゃじゃいそうほんかいふく)
是為三邪(ぜいさんじゃ)。」
「自己の水気を増長させる」
最初に3遍誦す。
「諸仏正法賢聖三宝尊(しょぶつしょうほうけんせいさんぽうそん)
従今直至菩提永帰依(じゅうこんちょくしぼだいえいきえ)
我以所修施等諸資糧(がじしょしゅうせとうしょしろう)
為利有情故願大覚成(いりうじょうこがんだいがくじょう)。」
北側に向かって 自然に立ち
眼を軽く閉じ 舌先を上顎につけて
左右の親指と小指の指先同士を付けて 残りの指を自然に伸ばして
両手を 腹の前に置く。
心の中で 「オン・アー・ウン。」と 1遍か36遍か81遍誦しながら
藍色の光が注がれて 光が身体に進入する様子を観じる。
「般若経の功徳を受ける」
般若経を一部でも
読経したり 聞いたり
写経したり 他者に教える事で
守護を受け 正法を受持し
阿耨多羅三藐三菩提果や 菩提記が得られるなどの
数多くの功徳が得られるとされ
また 「仏母宝徳蔵般若波羅蜜多経」を誦した事による
様々な霊験や功徳が得られた事が報告されており
また印刷されたものに供養を捧げるならば
仏舎利に供養を捧げたのと同じ事になるとされます。
以下 「仏母宝徳蔵般若波羅蜜多経」の「随喜功徳品」です。
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「難勝地摂定波羅蜜伽陀(なんしょうじしょうじょうはらみつかだ)
所有声聞衆功徳(しょうしょうもんしゅくどく)
布施持戒観照行(ふせじかいかんしょうぎょう)
不及菩薩発一心(ふきゅうぼさつほついっしん)
随喜福蘊之少分(ずいきふくうんししょうぶん)
所有倶胝那由他(しょうぐていなゆた)
無辺仏刹千倶胝(むへんぶっせつせんぐてい)
過去現在仏説此(かこげんざいぶっせつし)
法宝為断一切苦(ほうほういだんいっさいく)
先発最上菩提心(せんほつさいじょうぼだいしん)
至成正覚及入滅(しじょうしょうかくきゅうにゅうめつ)
彼量所有仏功徳(ひりょうしょうぶつくどく)
咸成方便波羅蜜(かんじょうほうべんはらみつ)
及彼声聞学無学(きゅうひしょうもんがくむがく)
有漏無漏諸善法(うろうむろうしょぜんほう)
菩薩等一普回施(ぼさつとういつふえせ)
当為世間証菩提(とういせけんしょうぼだい)
菩薩施已不住心(ぼさつせちふじゅうしん)
住心即名衆生相(じゅうしんそくみょうしゅじょうそう)
有見有念名著相(うけんうねんみょうじゃくそう)
非是菩薩之回施(ひぜぼさつしえせ)
如是施非無相施(にょぜせひむそうせ)
是法当知有滅尽(ぜほうとうちうめつじん)
若作非法非施心(にゃくさひほうひせしん)
乃可得名為回施(ないかとくみょういえせ)
作有相施非眞施(さうそうせひしんせ)
無相回施証菩提(むそうえせしょうぼだい)
如上妙食雑毒薬(にょじょうみょうじきぞうどくやく)
自法著相亦如是(じほうじゃくそうやくにょぜ)
是故回施応当学(ぜこえせのうとうがく)
如仏衆善悉当知(にょぶつしゅぜんしつとうち)
若生若相若威力(にゃくしょうにゃくそうにゃくいりき)
悉皆随喜而回施(しつかいずいきにえせ)
以功徳施仏菩提(にくどくせぶつぼだい)
菩薩之施皆無相(ぼさつしせかいむそう)
此施仏許而印可(しせぶつきょにいんか)
如是得名勇猛施(にょぜとくみょうゆうもうせ)。」