
(チベット仏教における磚仏)
仏塔を造る事で 無数の功徳が得られるとされ、
簡易な仏塔を造る場合には、
水辺で 濡れた砂を集めて造る方法や
粘土で作る方法などがありますが
ヒンドゥー教でも仏教でも
水辺の砂で シバリンガや仏塔を造る事で
非常に大きな功徳が得られる方法であるとされています。
粘土で作る場合は
磚仏(金属製の仏塔や仏像の型)にはめ込んで作るのが一般的です。
水辺で造った場合は、
作った仏塔が 水に還るようにして、
粘土で作った場合は 土に埋めるなどします。
まず最初に 砂や粘土を集めて
それが空性であると観じつつ誦します。
「オン・ソハハンバ・シュダ・サラバタラマ
ソハハンバ・シュド・カン。」
左右の手でそれぞれ
親指と小指を曲げて 小指の上から親指で押さえる形にして、
右手のひらの上に 砂や粘土を置き
砂や粘土の上から 左手のひらで押さえるような形にして
自己の胸の中央に蓮華があり
蓮華の中央に月輪があり
月輪の中央に金色に輝く「ボロン字」が光を放つ様子を観じ、

そして 3遍誦します。
「オン・ナモ・バガヴァテ・ヴァイロチャナヤ
プラバ・ランザヤ・タタガタヤ
アルハテ・サンミャク・サンブッダーヤ
タドヤター・オン・スシャメ・スシャメ・サメ・サメ
シャンテ・ダンテ・アサマ・ロペ・アナラムペ
タラムペ・ヤショワテ・マハ・テンザ・ニラ・グレ
ニルワニ・サルヴァ・ブッダ・アディシュタナ
アディシュティテ・スヴァーハー。」
1遍誦します。
「タドヤター・スクシャメ・スクシャメ・サメ・サマエ
シャンテ・ダンテ・ニラグレ・ヤショ・テンザ
サルヴァ・ブッダ・アディシュタナ・アディシュティテ
アヌミテ・スヴァーハー。」
もし 粘土で磚仏を作る場合には
仏塔の型から 粘土を取り出す時に このように誦します。
「オン・ダルマダトゥ・エ・スヴァーハー
ダマダトゥ・ガルベ・スヴァーハー。」