上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

産業文化会館を取り壊すなんて、「もったいない!」

2012-11-27 23:01:53 | 熊本市政
11月27日、12月定例市議会を前に、熊本市議会全員協議会が開かれ、これまで市が力を入れて取り組んできた「花畑町再開発」の断念、産業文化会館を取り壊し、隣地を購入して、「広場」をつくる計画が発表されました。一方で、桜町再開発は、最優先で取り組んでいくようです。しかも、3000人収容の大会議場(コンベンションホール)をつくる計画は拡大され、3000人収容の多目的ホールだけでなく、2000人収容の固定席のメインホールを合わせて整備、それに2000㎡のイベントホールもつくられます。巨大なコンベンション施設の様相です。

【問題点は】
1、花畑町も桜町も、住民への説明責任も果たされていない、住民合意もない・・・住民不在の計画
2、耐用年数が20年も残っている産業文化会館を取り壊すのは「もったいない」
3、産業文化会館横の民間駐車場は残したまま、産文との間にある2つのビルと用地を購入しても、将来駐車場にビルでも建てば、中途半端な広場になります。それなのに、なぜ用地買収を急ぐのでしょうか。
4、桜町再開発に2000人収容の固定席ホールをつくるといいますが、1000から2000人程度のホールは、市民会館大ホールや県立劇場コンサートホール・県立劇場演劇ホールなど、いくつもあります。
5、ないのは、500~700席の固定席中規模ホールです。中規模ホールは、森都心プラザに約500席のホールがありますが、可動席の多目的ホールで、音響や舞台の広さなど、音楽・演劇の上演などには不十分です。多目的でなく、「無目的ホール」です。
6、桜町再開発は、民間事業者の提案によるものです。予想図では、一番奥に市の「MICE施設」(コンベンション施設)が予定されています。公共施設の場所としては、一番悪い配置です。様々な人が利用する公共施設は、今産業文化会館があるような利用しやすい場所にあるべきです。だから、壊さずに使うべきです。
7、桜町再開発事業は、延べ床面積13~14万㎡、総事業費が、約500億円です。福岡市の県国際文化情報センター「アクロス福岡」(建設費540億円)を先行事例としているといいますので、熊本市がMICE整備に莫大な予算を使うことになることが予測されます。こんなハコモノ建設を市民が望んでいるでしょうか

以上のように、問題だらけの産業文化会館取り壊しと桜町再開発へのMICE施設の整備です。
中心市街地の街づくりは、市民が理解できるような丁寧な説明をして、合意を得てすすめることが必要です。現在市がやっているように、市民への説明責任も果たさず、民間事業者の言いなりになってすすめるべきではありません。

日本共産熊本市議団は、住民合意のない巨大なコンベンション施設整備をすすめるのでなく、市民の大切な財産である「産業文化会館」を大切に使っていく、住民合意の街づくりをすすめていきます。


(民間事業者の描いた桜町再開発の予想図)
コメント (1)
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