去る6月19日、「非戦・平和を願う真宗者の会・熊本」の主催で、「非戦・平和を願う布教大会」が熊本市内で開かれました。お誘いがあったので参加しました。お寺の本堂いっぱいの参加者でした。
当日いただいたパンフレットの表紙には、
「世の中は平和に治まり
太陽や月も明るく輝き 風も雨も程よく吹く。
そのために災害や疫病などもおこることもない。
そして国は豊かで人々は穏やかに暮らしている。
だから武器をとって争うこともなくなるのだ。
そして、人々は徳を尊び思いやりの心を持ち
厚く礼儀を重んじて互いに譲り合うのである。」
和順章(「仏説無量寿経」)より
浄土真宗が願う理想の世を表した、この和順章は、西本願寺で、毎年正月に読まれるお経だそうです。いろんな時代を経ながら、変わることなく、平和の世を願ってきた仏の教えの原点のように思います。
当日は、5つの法話がありました。
①山都町・光円寺前住職・吉田水哉師の「今、日本人にとって何が一番大切なのか?」
②熊本市・連光寺住職・大友公司師の「『世の中安穏なれ』という覚悟」
③小国町・善正寺住職・禿浩道師の「この時なぜ医師は理性を貫けなかったのだろう<九大生体解剖>」
④宇城市・正善寺住職・川田晃映師の「前を訪え」
⑤大阪市・西光寺住職・天岸浄圓師の「もっとも尊いこと」
平和はもちろん、人として生きて何が大切なのか、考えさせられるお話のひとつひとつでした。
私たち夫婦の仲人は、浄土真宗の住職でした。ことあるごとに、「世の中安穏なれ」という言葉を私たちに言ってくれていました。そのことの意味が改めてわかったように思いました。
「宗教者にとって、平和は何より大事」そう語っていた住職の平和と命の尊さへの思いが込められていたのが、「世の中安穏なれ」ということばだったのです。大事にしていきたいと思います。
梅雨らしい毎日です。我が家の紫陽花はそろそろ終わりのようです。
娘が、鎌倉の紫陽花の写真を送ってくれました。