上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

建物は、「長寿命化」の時代・・・リファイニング建築の第1人者・青木茂首都大学東京特任教授の講演

2013-06-11 12:54:43 | 熊本市政
さる6月5日、県民交流会館パレアで、首都大学東京の特任教授を務める・青木茂氏の講演会がありました。
青木特任教授は、多数の施設のリファイニングを手掛けておられますが、特に今回の講演では、公共施設のリファイニングに焦点を当て、全国の事例を挙げて、リファイニングの効果を説明されました。

○八女市の「多世代交流会館」・・・老朽化した老人福祉センターを、軽量化し補強し、中性化したコンクリートの劣化を防ぎ、工期を大幅に短縮して、りっぱな施設に生まれ変わっています。

○佐伯市の「海の資料館」・・・・・中学校の体育館をリファイニング

○現在工事中の戸畑区役所を図書館にするリファイニング

○清瀬市の「けやきホール」・・・・土地の用途地域が変わって現地建て替えができなかったホールが立派に生まれ変わった例

*その他、福岡市の農協本社ビルや浜松市のガス会社本社ビル、お寺など・・・・リファイニングは多彩です

青木教授のお話を聞いて、わかったことは
  ・どんなに古い建物でも、利用しようとすればリファイニングの対象となること・・・ヨーロッパのような100年建築も可能
                       *消耗していく部分は当然あるので、30~40年程度で、メンテナンスは必要!                               
  ・工期の短縮ができること・・・建物解体がないので工期は短く
  ・費用の削減ができること・・・本体の構造物は利用できるのでその分は安くなる
    
  ・解体によるガレキが出ないので、環境にやさしい
  ・30年程度で解体・建設を繰り返すことになれば、市役所その他、現存の公共施設はどんどん壊さないといけない

 <質問の中で分かったこと>
  ・コンクリートの研究家は、コンクリートは半永久的に使えると言っている
  ・産業文化会館は、施工精度が高い、ほとんど破損のない頑丈な建物
           リファイニングには何ら問題ない
  ・「多目的ホール」というが、今や「多目的」は「死語」、ホールは専門化している 


産業文化会館は、リファイニング(リニューアル)すれば、もっともっと使えることがよくわかりました。
今や、人口減少・低成長の時代です。バブル期のように、現存の建物を次々に壊し、建替えていく時代ではありません。今ある建物をきちんとメンテナンスし、リニューアルして使うべき時代です。

花畑町に立つ「産業文化会館」は、「早く再開して、使ってほしい」と訴えかけているようです。

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議会の一般質問が始まりました・・・・対面式の質問形式に

2013-06-11 09:52:52 | 熊本市政
昨日より一般質問が始まりました。
議会改革の一環として、一般質問が対面形式になりました。質問のたびに自席まで行ったり来たりということがなくなりました。日本共産党市議団としても、要求してきたことなのでよかったとは思いますが、実際やってみると発言する議員の席があまりにも端なので、聞きにくいようにも思いました。(2日目の今日は、少し発言席が真ん中に寄せられていました)
しかし、質問で大事なことは、論議の時間をきちんと保証し、充実した議論をすることです。その点では、「予算決算委員会」が設置をされて以降、日本共産党市議団としては、予算決算に関する論議がすべて「予算決算委員会とその分科会」にゆだねられましたので、企画教育・環境水道・都市建設の各委員会には委員がいないので、論議が十分にできません。少数会派も含め、議案全体に十分な論議ができるようにすべきと思います。
今回の議会は、いつもより一般質問への登壇が少なく(3人会派の共産党市議団も今回の一般質問はありません)、質問は明日で終了します。今週金曜日の委員会や予算決算委員会の締めくくり総括質疑、最終日の質疑・討論で大いに意見を述べていきたいと思います。

この間特別委員会が開かれてきた「桜町再開発・花畑町ひろば整備」や城南図書館・児童館の指定管理者制、一般職員の給与削減、不祥事問題など、たくさんの課題があります。大いに論議を深めていきたいと思います。
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