上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

堺市の自転車の利用促進・神戸市の事業者による観光周遊バス・名古屋市の緑化推進について都市整備委員会で視察

2023-11-01 15:47:18 | 熊本市議会
10月24~26日に、熊本市議会の都市整備委員会で行政視察が行われました。
行先・内容は、①堺市の自転車の利用促進・②神戸市の事業者による観光周遊バス・③名古屋市の緑化推進です。
新型コロナ禍を経て、久しぶりの視察となりました。議会事務局に加え、都市建設局長と交通政策部長が同行しました。

【堺市の自転車利用推進】
大阪府堺市は、仁徳天皇陵古墳をはじめ多数の古墳があり、千利休が生れた茶道の街でもあります。
そうした堺市の歴史や文化を生かし、自転車の活用推進は多面的に行われています。
「自転車活用推進計画」を策定し、「サイクルシティ推進部」を設置しています。
部の若手・中堅職員で構成する「サイクルシティ推進チーム」を立ち上げ、自転車の活用推進に取り組んでいます。
道路・交通安全・観光・教育など、町内での横断的な実施体制をつくり、「サイクルシティ堺への挑戦~堺の自転車文化を未来へ継承~」に取り組んでいます。
<自転車×健康>・・・SAKAI散走による健康増進、シェアサイクルによる自転車の利用促進、サイクルスタンプラリーなどの取組
<自転車×スポーツ>・・・「ツアー・オブ・ジャパン堺ステージ」の開催、全日本自転車競技選手権・BMXレーシングの開催、堺ブレイザーズと連携したサイクルツーリズムなどの取組
<自転車×歴史・文化>・・・「ファクトリズム散走(工場体験ツアー)、堺産自転車タクシーによる自転車観光、シマノ自転車博物館での情報発信の取組
<自転車×アート>・・・サイクルアートを活用した魅力発信、「アート散走」(芸術施設ツアー)、子どもたちの自転車絵画コンクールなどの取組
魅力ある多彩なプログラムがあります。

【神戸市の神姫バスによる観光周遊バス「シティループ」】
神戸市では、ポートアイランドにある民間バス事業者「神姫バス」の社屋を訪ね、「シティループバス」について、視察しました。
「シティループバス」は、レトロなグリーンの車体で、とてもおしゃれです。
神姫バスは、1927年創業、連結従業員約3000人の、神戸を代表するバス事業者の一つです。
1087両の車両を持ち、年間5,532万人を輸送しています。(路線バス:5,151万人、高速バス:248万人、観光バス:134万人)
「シティループ」は、1周:60~65分のルートを、15分間隔で、神戸市内の観光施設等を巡ります。運賃は、大人260円、子ども130円です。1日乗車券もあります。
地域づくり・まちづくりに貢献できるバス事業をめざしており、2022年からは神戸市交通局・(財)神戸観光局・神姫バスの3者による「連絡調整会議」を開催し、観光バスの魅力向上・施設との協調のための情報共有を行い、神戸市観光の推進が円滑に進むようにとの取り組みが行われています。
取組聴取の後、整備工場も見学しました。

  

【名古屋市の「緑化地域制度」】
市域のほとんどが市街地となっていて、緑被率が低下している名古屋市では、都市緑地法に基づく「緑化地域制度」によって、一定以上の敷地で建築物の新築等を行う場合、定められた面積以上の緑化を義務付ける制度を実施しています。
全国的には、名古屋市のほか、横浜市・世田谷区・豊田市などが行っています。
緑化のためには、一定の資金も必要となるために、民有地の緑化のために「みどりの補助金」制度を設けて支援するとともに、評価制度やコンクールなども行っています。
しかし、緑を保全していくための維持管理や質の高い緑化への誘導など、課題もあります。

自転車、バス、緑化、それぞれに重要な分野であり、熊本市も熊本市らしい取組を展開していかなければならないと思います。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする