東京多摩借地借家人組合

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明渡し請求から1年、辛抱してよかった

2014年10月10日 | 明渡しと地上げ問題
 立川市柴崎町で一戸建て借家に住むOさんは、昨年7月に契約期間の途中にもかかわらず、突然家主から秋までに立ち退くようを請求されました。

 Oさんは、自転車で組合事務所の前を通っていて、看板を見て組合に相談。組合では、管理している不動産屋は以前も立ち退き交渉をした相手で、早速立退きには応じられない旨の回答を家主と管理している不動産屋に送りました。

 家主からは何も連絡のないまま、今年8月末で契約期間が満了すると、不動産屋は家賃を1万円値上げして更新するよう請求。現在の家賃月額7万円に値上げされた時も一方的で、今回はあきらかに立ち退きを促すための値上げであることは明白で、Oさんは値上げを拒否したところ、不動産屋は組合に明渡しの交渉を求めてきました。

 不動産屋から明渡しの条件として、①家賃の8カ月分の立退き料を支払う。②移転先の契約にかかる一切の費用は家主が負担する。③引越費用(おまかせパック付)は全額家主負担以上の条件を提示してきました。

問題は、Oさんが住んでいる近くで物件が見つかるかどうかです。幸いにもOさんの知り合いの家主さんがうちのアパートが空いていると、貸してくれることになり、Oさんは移転条件に応じることにしました。

 組合で明渡し合意書を先月作成し、10月末には移転できる運びとなりました。Oさんは、女性の一人暮らしで大変心細かったと思いますが、組合事務所に組合費を毎月届ける中で、組合役員の励ましを受け、辛抱強く頑張りました。
(東京多摩借組ニュース10月号より)
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