2012年 本
18:『さんせい太夫考』から「説経序説」「さんせい太夫の構造」
『さんせい太夫考』から「説経序説」「さんせい太夫の構造」
「説経序説」 7-31
「さんせい太夫の構造」 32-95
岩崎武夫著
平凡社選書23
今回は新版古典大系。『古浄瑠璃 説経集』から「さんせい太夫」を読了。
続けて 『さんせい太夫考』から「説経序説」「さんせい太夫の構造」を読む。
説経節がどんな芸能で,どんな意味合いがあるかも知らない私には衝撃的、印象深い内容が多く織り込まれている。
漂泊民、神社、四天王寺、復讐、試練、死・再生、ケガレ、浄化、湯、神事、祭、生け贄他(順序バラバラ)…ざっと思い出しただけでも多くの言葉が思う浮かぶ。
民族学にわずか関心のあるわたしにとって、『さんせい太夫考』は面白くてならない。但し難しい言葉も多く,戻っては戻っては数度読み返すといったことも多い。
「ご周知のとおり」といった言葉が多く出てくるが,わたしはまだ「かるかや」他多くを読んでない。
『さんせい太夫考』は「さんせい太夫」「しんとく丸」「小栗判官」「かるかや」「愛護の若」と項目別に論じられている。
これは読まねばなるまい。
その前に、説経集「さんせい太夫」の本質を欠き,面白みが無くなっているという森鴎外の「山椒大夫」も楽しんでみたい。
些細なひとつだが、本年度の目標がやっと見えてきた。
今年は残りり11ヶ月…時間はたっぷり。