乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『Zucchini』  丸ズッキーニ

2008-06-29 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

 

     『Zucchini』 の丸君   

 

 

 丸ズッキーニを見つけたよ。

 長いのは知っているけど、こんなに丸いものは、初めてさ。

 楽しいな。

 さあて、何を作ろうかな?

 

 おや!?

 袋のレッテルには『ズッキーニ・セット』ってあるんだけど・・・。

 可愛いキュウリが二本。

「ウリ科」仲間っていうことで、まぁ!いいか。

 お百姓さんの、軽いジョークだな。

 

 キュウリの上の、しなびた花はズッキーニのもの。

 キュウリの花もついてるよ。

 新鮮だな。幸せ。

 

 ズッキーニって、ペポかぼちゃ(原産地はメキシコ)の一種を若取りしたものなんだって。

 何だか 『菊カボチャ』の味にも近いような気がするな。

 違う?

 

 ♪つるが伸びない、ペポかぼちゃ~つるが伸びない、ペポかぼちゃ~♪

 

 ・・・何だか楽しい。

 紀元前5000~7000の遺跡から種子が出土なんてのを考えると、夢は広がるな・・・。

 

 丸い小さなズッキーニ。

 小さなかぼちゃのように くりぬいて、グラタンでも しよっかナ!

 何だか薄い黄緑の、たよりな~~い色合いだけど、頑張ってくれよ、丸君。

 

 

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『トルコ』 古代都市を歩く  小田陽一 写真・文 

2008-06-28 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 (写真はテヘランの南のバザールで。呼びかけ、「写真を撮れ。」という明るい笑顔が懐かしい。2007年9月)

 

記録だけ  

 

 2008年度 72冊目  

 

 『トルコ』 古代都市を歩く

 

 小田陽一 写真・文 

 トルコ航空協力

 株 平凡社

 1999年5月19日 第1版発行

 126ページ 1524円

 

 写真、文ともに面白く、楽しめる一冊。

 テーマや写真などを考えて、小田陽一氏はかなり優しい人物であることが想像できる。

 ネムルートの情報が無かったのは、残念だったが、一般的遺跡などの情報なども写真で的確に表現。

 文も読みやすく、楽しむことのできる秀作。

 

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『例えばイランという国』 8人のイランの人々との出会い  奥 圭三著 

2008-06-28 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

 (写真はテヘランの南のバザール。2007年9月)

 

記録だけ  

 

 2008年度 71冊目  

 

 『例えばイランという国』 8人のイランの人々との出会い

 

 奥 圭三著  

 新風社

 2002年12月15日 第1版発行

 254ページ 1400円+税

 

 面白かった。

 イランを駆け足で回った著者の感想は、総てうなずけるものばかりでもなかった。

 又、食事に対する表現はいただけない。

 イランの食事はまずく、ぱさぱさのキャバブ、ぱさぱさのナン、ぱさぱさの米・・・といった表現で、食生活が豊かではないような書き方。

 確かに家庭料理の方が美味しいであろうし、中途パンパナ店ばかりだと旨いものにはありつけない。

 イラン料理は、外食の場合は安いものに旨いものがあるとも言われている。

 レストランや小さな食堂、ハンバーガーやでさえもイラン人が食べるみせに旨いもの、或いは日本とは食文化が違ったものもある。

 羊の脳みそ、香辛料の効いた溶けそこないのようなヌードル(これがいっぱい60円だが、或意味 やみつきになる)などといった変わったものもある。

 ヨーグルトに ニンニク、或いはキュウリの入ったものや、ドゥーグルというヨーグルト炭酸は旨い。

 クビデ、肉団子、ディルの効かせたナツメ入りライス団子、チェリーライス、甘くない肉じゃがのつぶしたもの、果物は間違いなく旨い。

 シンプルだが焼きたてのナンにゆで卵とチーズとキューりとトマトも、驚くほど旨い。

 ケーキや菓子も美味しいので、通い詰めたこともある。

 私は、外国に行って日本食は食べたことがない。

 テヘランの日本寿司店へ行くような人間ではないので、著者のイランの料理の記述は逆に楽しく、ただただくすくすと笑い転げていた。

 辛口ではあるが、私は諸外国に行く際、その国の食文化をけなす人間は、認めることができない。

 

 他にも文化面で意見は食い違った。

 確かに西洋の文化を入れない、よって音楽や映画の規制があることは重々承知なのだが、概念だけでとらえると、思わぬ方向に進んでしまう。

 

 シーラーズとテヘランでは、ひとりで映画館に入った。

 映画館は広く、皆は前の座席に足をかかげあげて、リラックスして見ていた。

 私が見た日本の映画は、いずれも コメディ。

 言葉はわからないが、バカほど笑ってしまった。

 日本に来ているイラン映画は、彼らイラン人にとっては退屈だそうで、イラン人はほとんど見ないことも付け加えておく。

 

 音楽についても同様。

 著者は西洋の音楽を取り入れられないから、イランの音楽は遅れているように書いていた。

 しかしながら音楽も好きな私は、何度もCDショップに足を運んだ。

 又、店からはいろいろな音楽が流れてくる。

 イランロック、イランジャズ、イランピップホップ、イランポップスの日本のものよりもアップテンポで、リズムもイギリスやアメリカの音楽に近い。

 おそらくペルシャ語がロックやピップホップがにあうのだろう。

 タクシーの運転手が何人もかけていたのは、ロックとピップホップが多かった。

 ただしイランロックは、イギリスよりもアメリカよりのものが多い。

 運転手はノリノリで田舎なら猛スピードを上げて走る。

 従って、著者としては無意識なのだろうが、彼が言うように、音楽に関して、日本の方が・・・という上目視線という態度は疑問を感じる。

 日本のように西洋の音楽は入って無くとも、自国(イラン)で工夫している感が強いということを付け加えておく。

 

 記述の中で、シーラーズのタクシードライバーの話は懐かしかった。

 あまりにも似た運転手を知っているからだ。

 私はこの項目では行為を持って楽しんでいたことを付け加えておく。

 

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明治大学公開文化講座 Ⅲ 『文化・空間』  風間書房

2008-06-26 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

 

(写真はテヘランの南のバザール。2007年9月)

 

記録だけ  

 

2008年度 70冊目  

 

 明治大学公開文化講座 Ⅲ 『文化・空間』

 

 発行 明治大学人文科学研究所   

 風間書房

 昭和10年10月5日 第1版発行

 310ページ 700円+税

 

 図書館には無かったため、こどもに、明治大学公開文化講座 Ⅲ 『文化・空間』を頼む。

 明治大学公開文化講座シリーズは『悪』に続いて二冊目。

 今回も興味深い話が多き、一気に読了。

 この本は、文化・空間に関する 八人の公開講座をまとめ上げたもの。

 印象的な内容だけ、記録しておこう。

 

 

 三、三味線音楽の受容と学問

               大久間 喜一郎

 「六法」「六法者」「六法伊達男」

 「六法」の六は「ム」→「無法者」

 助六→京都『河東節(かとう)』「万屋助六」

               →江戸「花川戸助六」

 

 

 五、現代文明になかでの演劇の位置

                  鈴木 忠志

 ギリシャ劇①(伝統演劇)

  「ああ、神も照覧あれ」

  「頼りにならない神々とお恨み申してはみるものの不幸にあえば、やはり神々を呼ばずにはおれぬもの」

 能② 松をたてる(現在、能舞台の課上板に松を映す)

 歌舞伎③ 櫓

       ①②③ →クラッシックな演技

       ②③の地団駄→(宮田登のいう地鎮祭)

 リアリズム時代

       イプセン、チェーホフ

 

 

 六、負の空間のボディー・イメージ

    ー主として都市としてー

                 栗本 慎一郎

 川を境にした文化、境界

 正倉院 

  若狭につながる井戸→若狭井→お水取り

 東大寺

  若狭→ペルシャ

 

  神社 ==  大道芸    == 村

    (川)いかがわしい見せ物も含む(川)

         (神中・墓)

 

 

 七、文学における建築空間

                      原 広司

  この項目には学生の記した鉛筆の後が多かった。

  ・・・能の間をとる。そういうときに「冷える。」つまり「体温が下がる」という象徴性・・・という部分にもラインや囲みがある。

  この印を付けた学生も、本当はタブーとはいえ、かわいらしいくて、好感が持てるな。

 

 

 とにかく興味深く、読んで楽しい書物の一つ。

 再度読みた苦なり、手元に置きたくなる秀作。

 

 

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『平家女護島 俊 寛 鬼界ヶ島の場』 我當 吉弥 薪車 中村京妙 片岡當十郎 進之介

2008-06-24 | 歌舞伎

 

 (写真は、開演前のロビーです。)

  

 平成20年度 歌舞伎鑑賞教室歌舞伎

               その美と歴史への招待

 

 『平家女護島 俊 寛 鬼界ヶ島の場』

 俊 寛・片岡我當

  6月21日(土) 午後1:00 クレオ大阪中央にて

 

 はじめに

  坂東薪車丈による、歌舞伎の説明

 

 第一部 『加賀美山』

  (お初が尾上の仇討ちをする一場面のみ)

   岩藤 上村純弥

   お初 片岡當史弥

 

  第二部 『平家女護島 俊 寛 鬼界ヶ島の場』

   俊寛僧都 片岡我當

   丹波少将成経 上村吉弥

   平判官康頼 坂東薪車

   千鳥 中村京妙

   瀬尾太郎兼康 片岡當十郎

   丹左衛門尉基康 片岡進之介

 

 

 今年も家族と、歌舞伎鑑賞教室歌舞伎を観ることができた。

 今回も我當丈の大熱演。

 我當丈、仁左衛門丈の俊同様、写実的な演技を披露。

 力のこもった匠の演技とでも言っておこう。

 とにかく素晴らしい感情移入に大満足。

 終わる頃には涙はあふれ、まっすぐに舞台を直視することはできない。

 終了後、席を立つ頃には、腰が抜けそう。

 役者魂の名演技に満足する私であった。

 

 我當丈、最近では先代の仁左衛門はんに、声も表情も、仕草までも似てこられた。

 といっても、初めて観たのは高校生の頃で、歌舞伎は今以上にわかって無かった。

 若い頃は感覚的に観ていたので、的を得てないのかも知れない。

 やはり、素人がむやみにこのようなことを申すのは、控えておこう・・・。

 ここはひとまず 見巧者の方の教えを請うのが最良といえる・・・。

 

『俊』は今まで多くの役者で楽しんできた。

 中でも、仁左衛門丈や幸四郎丈、吉右衛門丈、勘三郎丈他・・・などが印象に残る。

 役者によって形で演じる方もあれば、写実的に演じる方もあり、観る度に、感じ方が違う。

 又同じ役者の俊であっても、周りの役者で、芝居は大きく変わる。

 極端に言うと会場の観客さえも巻き込み、芝居は大きく異なってしまうのである。

 

 我當丈の俊においては、今回一つの観るべきテーマを抱いていた。

 失礼ながら、『どのようにやつれさせてみせるか・・・。』が、観る上での一つのポイントであった。

 期待の通り、化粧、演技、声色他で、見事に 島に住む俊を演じた。

 

 足取りのよろけ方は、結構好きだった。

 小屋の昆布をつかむ部分は省かれた。

 島の高台に登る部分は、意外とあっさり。

 最後 船を見送る部分は、静かでしみじみとした演技で、こういった演じ方もまたいいものだな!と、心打たれた。

 

 娘が三歳の頃、京都の南座の顔見せで、『俊』を観たことがある。

 確か吉右衛門丈の俊だったと記憶しているが、定かではない。

 その時 娘は大泣き。舞台の上から、役者群の篤い暖かい視線を受けたことがあった。

 終了後、彼女曰く、

「かわいそうすぎる~~!いっしょに、乗せてあげれば良かったのに~!」

と涙ながらに、訴えていた。

 なるほど、彼女の言うとおりである。

 幼いこどもの、概念では観ない素直な感想に、私は感動したものである。

 

 今回は大阪市民歌舞伎ということもあったせいか、役者が形や声色、台詞を強調されるごとに、会場のあちらこちらから爆笑が巻き起こった。

 とある見巧者の方に、ブログ上で、上方歌舞伎の良さだと教えていただき、納得。

 だが涙流して食い入って観ていた私と、爆笑客との温度差は大きい。

 どちらの見方が正しいというのではなく、どのように観ても歌舞伎の味わいなのだが、写実で演じておられた我當丈には、気の毒といえよう。

 

 或いは我當丈の演技を引き立てるため。重ねて、一般市民に歌舞伎を馴染ませるために、瀬尾太郎兼康訳の 片岡當十郎丈は、心地演技をユーモラスにしたのかも知れない。

 楽しく演じられたのだが、我當丈の悲しみの『ひだ』にはまり、私は笑いにはついて行くことは不可能だったことを付け加えておく。

 

  

   写真上は会場でいただいたパンフレットの一部。

 

 

 坂東薪車丈による、歌舞伎の説明も楽しかった。

 素顔、紺瑠璃のおめしものに薄鈍色の袴の坂東薪車丈は、結構小粋であった。 

 始終笑顔を絶やすことなく、舞台人に徹しておられたのは好印象。

『歌舞伎』の歌部に焦点をあて、起承転結を持って、旨く説明。

 藤舎勘秀氏の太鼓をはじめ ツケ。それらにあわせての新車丈の寸劇なるポーズは楽しませていただいた。

 

『俊』の前の『加賀美山』。若い役者の気の入り込んだ芝居は、観ていていいものである。こなれた演技とは言い難いが、懸命な姿は心地が良い。将来を担う役者の姿を楽しませていただいた。

 

 幕間休憩では『加賀美山』にあわせて、

「これ、尾上!こりゃ、便所下駄ではないかぇ!!」

と、花組芝居の『ザ・隅田川』をものまねすると、ものの見事に、私、家族には鼻であしらわれてしまった。

 落ち着きのない乱鳥である。

 

 長文、お付き合い下さいまして、ありがとうございました。

 心より、感謝申しあげます。

 

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『宮田登 日本を語る 13  妖怪と伝説』  宮田登 著

2008-06-22 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

 

(写真は奈良の三輪神社 『春の大神祭後祭能』で行われた 能楽『天鼓』です。当日は雨のため、室内でした。カメラOKでした。規制はありませんでしたが、ノーフラッシュで撮影しています。)

 

記録だけ  

 

2008年度 69冊目  

 

 『宮田登 日本を語る 13  妖怪と伝説』

 

  

 宮田登

 発行所 吉川弘文館

 2007年2月10日

 228ページ 2730円

 

 本日二冊目は、『宮田登 日本を語る 13  妖怪と伝説』を楽しむ。

 私の好きな宮田登氏だけあり、非常に興味深い。

 あまりの面白さに、一気に読了。

 箸や楊枝の話から竹に発展する記述は、以前読んだ他の研究者の箸の話に加え、かなりの発展を持ち、面白い。

 若干歌舞伎や神楽、謡曲にまで話はふくらみ、今回も楽しんで読むことができた。

 

 この『宮田登 日本を語る 』シリーズはおそらく全16巻と思われる。

 なかなか入手しにくいので、今回はこどもに頼んで、大学で借りてもらった。

「お母さん、宮田登シリーズは随分あったよ。4冊ずつくらい、借りてこようか?」

 親孝行である。

 

 

13妖怪と伝説
定価2730円(税込) 244頁 978-4-642-07145-1
世間や世相の不安感・終末観とともに今もなお語り継がれ、新たに生まれる妖怪。その妖怪に仮託された日本人の心性と、そこに垣間見られる社会の実相とはどのようなものか。また、狐火・雪女・河童・鯰男・人面魚・戦争と英雄などの伝説や民話が語る物語をモチーフに、背景に存在する信仰・禁忌や社会変動と、それに対応する人びとの葛藤を追求する。(解説=徳丸亜木)

〔主な目次〕Ⅰ=妖怪と怪異(江戸・東京の妖怪イメージ―民衆の生んだグロテスク―〈自然と妖怪/都市と妖怪〉/女と妖怪〈女の妖怪/異類婚姻譚と女性〉以下細目略/妖怪の諸相/妖怪ブーム/家の怪異/池袋の女/雪女伝説と日本人の心/モノノケと少女霊の夏/徒然草と民俗学)/Ⅱ=説話と伝説(民衆意識との関連から見た説話/日本の歴史と神話・伝説/伝説と民俗/再開発以前の集落/親鸞伝説の「杖」/長者の家筋/人間と自然の調和を伝える河童伝説)/Ⅲ=民話と民俗(近世民衆宗教の説話/民常における神秘と呪力―力と信仰―/民話ブーム/狐火/雷神の申し子―元興寺と道場法師―/猿の話/民話のなかの防災)/Ⅳ=世間と世相(民話と世間/現代社会の中の伝統文化/世相の変化/酒飲みの民俗)/解説=徳丸亜木

 

 http://www.yoshikawa-k.co.jp/miyata1.htm  ↑

 宮田登シリーズ 全16巻 案内HPより

 

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『カスピ海の空は むらさき色』イランに暮らした日々  ハギィハギィ志雅子 著

2008-06-22 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

(写真はイランの猫。ペルシャ猫!?とでも、言っておこうか・・・。)

 

記録だけ  

 

2008年度 68冊目  

 

 『カスピ海の空は むらさき色』

 イランに暮らした日々

  

  

 ハギィハギィ志雅子 著

 日本放送出版協会

 昭和42年2月20日

 267ページ 1600円+税

 

 久々に読書。

『カスピ海の空は むらさき色』を楽しむ。

 カスピ海に思いをはせ読み進める内に、塩湖の思い出に浸る。

 カスピ海の色は、本当にどんな感じなのだろうか。

 おそらく訪れるであろうまだ見ぬ地に、あこがれ、夢見る。

 

 この本の中で最も印象深かったことは、ラムザーンの話。

 著者 志雅子の三日間で断食を断念したときの義母 ママンの、

「お前のした三日間の断食は、3000日の断食に相当するのだよ。イスラム教徒に生まれなかった者のする断食は、そんなに尊いんだよ。さあ、心配することは何もない。もう、一生分も、二生分もしてしまったんだからね。」

言葉には深い愛情を感じる。

 イラン人は、こういった感慨深い愛情を持った一面もあり、その言葉はそっくりと自分に染み渡る。

 このママンの言葉に触れることができたという意味では、良書ともいえよう。

 

   

     写真はイランのマハルル湖。塩湖の一つ。

 

 

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無表情な雑記

2008-06-21 | 舞台・音楽 雑感メモ

 

 (写真はイランのテヘランにある、考古学博物館。これは二回目に訪れた時のもの。ノーフラッシュカメラオーケーです。)

 

 芭蕉の作とされる『松島やああ松島や松島や』。

 実は、江戸後期の狂歌師である田原坊が作った『松島やさてまつしまや松島や』が元歌であることは周知の通り。

 さて今日は大阪市民歌舞伎。

 私は、

『松嶋屋 よっ!松嶋屋 松嶋屋』

とでも言っておこう。

『シュンカン!?』湯沸かし器のような贔屓だな・・・って?本当は 我當丈も好き!

 

 

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『矢田山金剛山寺』  (通称 「矢田寺」・別名「あじさい寺」)

2008-06-19 | お出かけ

 

 

 『矢田山金剛山寺』

  (通称 「矢田寺」・別名「あじさい寺」)

 

  6月15日のあじさい写真13記録  ↓

  http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/7085651593e3c532b24c9304749b4387

 

 

   

            2008.6.15

            2008年6月15日

   

          2008年6月15日

 

 先日から記録している矢田寺は、通称で、別名「あじさい寺」。

 正式には『矢田山金剛山寺』ともいう。

 

 大和郡山市の矢田丘陵の中腹にあり、5月24日にはその周辺もハイキングしてみた。

 周りには古い寺や竹林。畑も広がり、静寂さを保つ中にも、村の息吹を感じる。

 

 あじさいはざっと8000株。60種類のあじさいが植えられ、山全体があじさいで覆い尽くされる。

 関西でも有数のあじさい観光で有名な寺である。

 

 以前は三脚使用のカメラマンも多かったが、最近では三脚禁止の張り紙が貼られている。

 それでも、管理当局の目を盗んで、熱心にカメラを向ける人も見られ、何とも言えないおかしさがある。

 あじさいの美しさが総てを包み込み、彼らの行為も無邪気で楽しく感じるから不思議。

 それくらい美しいあじさいだが、私の腕ではその姿を表現できないのが残念。

 

 6月15日は蕾と花のバランスが良かった。

 一週間たった今は、もっと花も増え、賑やかなのだろう・・・。

 もう一度行きたいという衝動にかられるが、電車やバスを乗り継いでの行き来は、少々おっくう。

 

 あじさいは約三十~四十年前に 矢田寺に植えられた。

 60種類のあじさいは六月から七月の間、種類ごとに順次咲き乱れる。

 よって拝観料も上の二ヶ月間だけ四百円が必要。

 後の十ヶ月間は無料と太っ腹。

 このあじさいの無い季節も身のもで、春の新緑、秋には紅葉と一年中私たちを楽しませてくれる。

 驚くばかりの多さの地蔵菩薩立ちも、快く私たちを迎えてくれるところも良い。

 ありがた~い寺である。

 

 

 http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/30cab63511912ccdee72624bd2642d5f

『石仏と紫陽花』より  ↓

                            2008.6.15

  

                                2008.6.15

  

                                 2008.6.15

  

                                2008.6.15

 

           2008.6.15

 

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『石仏と紫陽花』  (「味噌なめ地蔵さん」紫陽花咲く時、咲かぬ時)

2008-06-18 | お出かけ

 

  『石仏と紫陽花』  奈良・矢田寺にて 

  (「味噌なめ地蔵さん」紫陽花咲く時、咲かぬ時)

 

  

                            2008.6.15

  

                                2008.6.15

  

                                 2008.6.15

  

                                2008.6.15

 

 6月15日土曜日晴れ。

 矢田寺の石仏の周りには、華々しく紫陽花が咲いていた。

 下の二枚の写真は味噌なめ地蔵さん。

 比較までに、5月24日の味噌なめ地蔵さんの写真と伝説を、もう一度載せておこう。

 5月の写真では、紫陽花はまだ蕾である。

 

 紫陽花が咲くか咲かぬかで、味噌なめ地蔵さんの表情が少し変わっているように感じるのは、気のせいか・・・。

 ただし、

 

      咲くも良し。咲かぬもまたよし・・・。

 

 どちらも何とも味わい深い風情を感じるのは、地域に密着した伝説のせいかもしれない。

 

  

           2008.6.15

 

2008.5.24

 

<伝説>

昔、味噌造りの下手な女房がいた。

 夢の中で矢田寺の石地蔵尊が現れ、味噌をなめさせるようにと告げられた。

 早速女房は地蔵様に味噌をなめていただいた。

 それからという物、女房の作る味噌はとても美味しくなったとのこと。

 そういった理由で、今でも味噌なめ地蔵の口に、味噌を付けるかたがいらっしゃるとのこと。

 

 

   

         2008.5.24

   

             2008.5.24

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幸せ、そして微笑み      矢田寺にて

2008-06-18 | お出かけ

 

   幸せ、そして微笑み  奈良県 矢田寺にて

 

 

 6月15日土曜日。

 家族と矢田寺に行った。

 あじさいは色とりどりの花をたわわに付けている。

 咲くというよりは 生るといった感じがする、大きくて丸いあじさい。

 気品高く背を伸ばす 額あじさい。

 蔓あじさいや蜜柑葉あじさい、他にも複雑な名のあじさい。

 それぞれが個性的で、美しい。

『一口にあじさいといっても、いろいろあるもんだ。』

などといった たわいないことを思いながら、あじさいの間の小山の細き道を進む。

 

 土曜日ということもあり、人は多い。

 家族連れや恋人、友人などのグループ。

 独りで楽しむ方も多く、各自があじさいの間を蝶のごとく戯れているようで、見ていて楽しい。

 

 矢田寺はあじさいに囲まれて、地蔵菩薩などの姿も見ることができる。

 華やかさの中の神秘的な空間。

 矢田寺には、この静と動のバランス感に魅せられているのかも知れない。

 そんな気がする。

 

 5月24日に行ったときは、まだ蕾だったあじさい。

 人影もまばらで、静寂さを感じたことを思えている。

 6月から7月にかけては、躍動の矢田寺。

 機会があれば、あじさいの季節と、あじさい前後の山の姿を見比べられることをお勧めする。

 

 写真は偶然居合わせた女性。

 老夫婦とお嬢さんのご家族三人。

 女性は無邪気にカタツムリを手にとり、微笑んでおられた。

 女性のお母さんは笑みを浮かべ、お父さんも笑う。

 彼女らにつられ、ついつい私もほくそ笑む。

 私の姿を見て、家族も笑顔。

 そんな緩やかな空間が愛おしい。

 家族と二人、幸せなひとときを過ごす。

 

 

 

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ひゅぅるるるるぅ~、 bang ! 矢田寺のあじさい 「たまや! 十三連発」

2008-06-15 | お出かけ

 

 ひゅぅるるるるぅ~、  bang !

 矢田寺のあじさい 「たまや!!十三連発」 in奈良

  

 ひゅぅるるるるぅ~、  bang !

  

 ひゅぅるるるるぅ~、  bang !

 ひゅぅるるるるぅ~、  bang !

  

 ひゅぅるるるるぅ~、  bang !

 ひゅぅるるるるぅ~、  bang !

 ひゅぅるるるるぅ~、  bang !

 ひゅぅるるるるぅ~、  bang !

  

 ひゅぅるるるるぅ~、  bang !

  

 ひゅぅるるるるぅ~、  bang !

  

 ひゅぅるるるるぅ~、  bang !

 ひゅぅるるるるぅ~、  bang !

  

 「たまや~。」

  

 

 

 

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『ニッポン・サバイバル』ーー不確か時代を生き抜く10のヒント

2008-06-13 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

 (写真は家のあじさい。今年も満開。)

 

記録だけ  

 

2008年度 67冊目  

 

 『ニッポン・サバイバル』

  ーー不確か時代を生き抜く10のヒント

  

 姜尚中(カン サンジュン)著

 光文社新書 0379B

 2007年4月30日 第4版発行

 249ページ 700円+税

 

 12日は二冊の新書を読んだ。

 二冊目は、『ニッポン・サバイバル』ーー不確か時代を生き抜く10のヒントにした。

 結構ゆるりとした切り口で、のんびりと雑誌感覚で楽しんだ。 

 まぁ、今の若者がよくわかる一冊とでも行っておこう・・・。

 

コメント (12)
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『犯罪は「この場所」で起こる』 小宮信夫 著 光文社新書

2008-06-13 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

(写真はイランのテヘラン。イランでは両替商、道ばたの両替屋などをよく見かける。両替した直後の老紳士。かっこいい男性がお金を数えている姿は、何だかちぐはぐで、楽しい・・・。 2007年秋)

 

 

記録だけ  

 

2008年度 66冊目  

 

 『犯罪は「この場所」で起こる』

  

 小宮信夫 著

 光文社新書 219

 発行者 野澤伸平

 2006年9月5日 第5版発行

 249ページ 720円+税

 

 6月12日、二冊の新書を読む。

 まず一冊目は、『犯罪は「この場所」で起こる』を読んだ。

 犯罪に強いコミュニティデザインの「地域安全マップ」の取り組みには共感を覚えた。

 小学生から大学生までがそれぞれの感性や考えで地図を仕上げた後、誰もが地域に愛着心が芽生えるというのも納得がいく。

 自宅からほど近い箇所で犯罪に巻き込まれる例が多いことを考えると、こういった取り組みの輪を広げ、皆の心につなぎ止められれば、犯罪は少しは減るのだろうか・・・。

 

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『シルクロード 華麗なる植物文様の世界』 古代オリエント博物館 編

2008-06-10 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

(写真はイランのテヘランにある『絨毯博物館』です。

 絨毯は古い物から新しい物、大きいものかた二畳くらいの小さな物、シルクやウールや混合糸、少数民族の絨毯などいろいろあり、文様も至って豊富。

 一人でゆっくりとした時間を過ごすことができた。)

 

 

記録だけ  

 

2008年度 65冊目  

 

 『シルクロード 華麗なる植物文様の世界』

  

 古代オリエント博物館 編

 MUSAEA JAPONICA 5

 山川出版社

 発行者 野澤伸平

 2006年9月25日 第1版発行

 258ページ 1619円+税

 

 6月10日、家族の書斎から本をちょっと拝借。

 古代オリエント博物館編の 『シルクロード 華麗なる植物文様の世界』を楽しむ。

 これがなかなか面白い。

 エジプト、 地中海世界、 西アジア、 南アジア・東南アジア、 東アジアなどの特徴的な植物文様が要領よく記され、説明されている。

 特にイラン、イラク、エジプト、中国、日本の文様は興味深い。

 この本を読んでいると、まるで東洋美術の授業を受けているようで、たまらなく魅力的だ。

 写真は至って美しく、博物館でひとり、うっとりと展示物を見つめている錯覚さえ覚える。

 本書も、幸せを感じさせる良書といえよう。

 

 

 

コメント (6)
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