都会に住む良さの一つには何か必要になった場合ひょいと歩いてミルクでもサラダの葉っぱでも買いに出られるが
野中の一軒家に住んでいると朝のパンを切らしたら朝食抜きになるか１０分は車で走らなければならない。
そうこうしながら回数の少ない買い物で効率の良い買い物を学んでいく。
パンやミルクは冷凍しても十分新鮮度は保てるしもちろん肉や魚も１週間分買い物はできるが
野菜類はどうも週２回は新鮮な物がほしくなる。
気候の良い時期はマルシェの野菜は安く新鮮だが冬の凍てつく中での買い物はその種類も減りスーパーマーケットに頼りがちになる。
マルシェは毎日違った町や村で週一開かれているので気に入った場所に行くのだが売り手も週一回の商売ではやっていけるはずがないので彼らも町や村を巡り回り結局は同じ売り手から買うことになったりもする。
今日は始めてモロッコからのスパイス売りに出会った、彼のこじんまりとしたストルの上には小さなコットン袋に入れられた名も知らないスパイスが十数種類あった、
その中にラムのタジーンには欠かせない ras el hanout の名札を見つけた、これは最近習得したラムタジンに必要なスパイスミックスだ。
ニンニクは一つ買えば２週間ほどはあらゆる料理に使えるので一度も束ねた物は買ったことはなかったが特にこのうす紫色のまだらな物は水分が多く香りもいいらしい、ラムタジンの味が格別良くなることは間違いない。
