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こころまちなマルシェ

2010-09-20 | Weblog




週一回開かれる野菜や肉そしてワインのマルシェを僕はいつも楽しみにしている。
人が大勢集まるマルシェを一週間心待ちにしているのは僕だけではないはずだ。
スクエアですれ違う人達の話し声からはフランス人はもとよりイギリス人やアメリカ人の英語が聞こえてくる。
普段はひっそりとしたスクエアに毎週お祭りがやって来たかのような賑わいを誰が嫌おう。
まして天気のいい日は誰もがにこやかでいいものだ。
そのマルシェの一角であの魔女のような風貌のブロカントの女主人が「えッ こんな男と?」と思わせるような彼女とは対照的なごく平凡な男と買い物をしている所を目撃した。
ジェットブラックの髪から真っ赤なルージュと真っ赤なスーツに身を固めBIOのストルの前で野菜を買っている魔女は60年代をさっそうと生き抜いてきたジェンヌだったに違いない。
おそらくこの町に住みこれからブロカントを開きに行くのだろうと思いつつほぼ買うつもりになっている鏡のことが気になった。
























先週見つけたゴールドのフレイムの古い鏡は一週間経った今でも入り口近くの壁にかかっていた。
英語を全く話さない彼女にあらかじめ持参してきた紙と鉛筆で希望金額を書き出すとわずかに口を尖らせこれではどうかと10ユーロ上乗せしてきた。
予測していたことだっただけに悪あがきせずそれで手を打つことにした。
重たい鏡はホールウエーの壁におさまるはずだ。