フランスのマルシェに行くと野菜を買ったあと「パセリはいかがですか?」と言われ「ウイ シルヴプレ」と言うとパセリを手渡されることがよくある。
どんな動機から来ているのだろうかいまだにその謎は解らずじまいだ。
多分ブーケガルニに使ってくださいとか料理の添え物にしてくださいというサーヴィスからくるものだろうが、
なるほどパセリを入れると色鮮やかだし味にも変化があるというものだ。
あるストルでは気前のよい程の量をくれたりする、先頃スーパーマーケットでこれはお金をとるだろうなと予想していたパセリの大束でさえ無料だったのには驚いた。
そしてお客の野菜を買う量はなまはんかな量でないことにも驚きだ。
どう想像しても大家族ではない老人二人暮らしのようなひとたちも僕が買う量とは比べ物にならないほどの沢山の野菜を買っていく。
自分では野菜はかなりいろいろな種類を買っているし食べているつもりなのだが。
肉屋で前の人の買い物を観察しているとこれまた分厚いステイキ肉や丸ごとのカモや長ーいソーセイジを同時に買っているのに出合う。
チーズ売り場では「もっと小さく、もっと小さく」と僕はほんの小さな塊しか注文しなくいささか恥ずかしささえ感じるものだ。
1週間分とはいえよく食べる国民だということは確かだ。