二十年程前までは家畜が同じ屋根の下に暮らしていたこの元農家の我が家はセントラルヒーティングのシステムはない。
冬の間ほとんどをキッチンで過ごすため此処には木ストーブと朝一番用に石油ストーブを置いてある。
その他の部屋はベッドルームを始めとして冬は外の気温と同じくらいの寒さとなりノーゴーエリアとなってしまう。
今のキッチンには家畜を繋いでいたのだろう鉄の輪が壁に埋め込まれている、
その上の階には大きな暖炉があり料理をした跡がうかがえることから下の階にいる家畜の体温で冬は寒さをしのいでいたのだろう。
暖炉の火はロマンティックなものだが意外と灰の処分と森でも所持していないとコストはとても高いものになる。
だいたい木は4時間燃えるのが最長だという,だから夜中に起きて追加しない限り朝起きて暖かい場所などは期待できない。
この寒さのなかシャワーを浴びることは到底できるはずはないのでバスルームだけにはタイマーでヒーターが入っている。
ベッドにはいるときもかなりの覚悟がいるが湯たんぽを使い始めてこの悩みは解決した。
アンダーフロアヒーティングを張りつめたきりでストップしていた納屋の改装が再開された、
この部屋は北向きということもあり冬は極寒の空間ではあるが夏はほかの部屋より温度は二、三度は低いのではないだろうか。
しかし冬の光熱費のことを考えるとこの部屋ではダウンジャケットを着て過ごすことになりそうだ。
フレデリック アシュトン (1904-1988)
ケネス マクミラン (1929-1993)
ルドルフ ヌレエフ (1938-1993)
クリスマス前にチャリティーショップのウインドウに並べられていたフレデリック アシュトン(1904-1988)の新品の伝記を相棒が4ポンドだといって早めのクリスマスプレゼントとして買ってきてくれた。
ほとんど興味はなかったものの出版された当時ブックレヴューを読んだ記憶もあり読み始めてみると興味深いことが多い。
「Secret Muses」 という副題が示すようにアシュトンのホモセクシャリティーがかなり重要な要素として書かれている、
ホモセクシュアルが犯罪とされていたイギリス社会でフランボイヤントな生き方をしてきたことはアシュトンの人となりなのだろう。
途中まで読み出したところで当然のごとくケネス マクミラン(1929-1992)との出会いがある、
マクミランの伝記が今年出版されたことを思いだし翌日書店で正価で買う。
マクミランの込み入った心理状態やあやふやなセクシャリティーから織りなす精神状態の不安定さから一連の彼のバレエができあがってきたことが良くわかる。
この二人が振付家として活動していた60年代には「鉄のカーテン」の向こう側から脱出してきたルドルフ ヌレエフ(1938-1993)との出会いもある。
彼の伝記が本棚にあることを思いだし取り出してみると15年前に相棒からもらったクリスマスプレゼントであることがわかり再読してみることにする。
さらにこの三冊を平行して読みながら夜になるとアメリカの傑作テレビシリーズ「Mad Men」に取り憑かれほのかに記憶のある60年代初頭の出来事を思いやる。
新年二日続きの悪天候,雪から雨になり毎日のヴェスパーの散歩はここのところ泥だらけとなり都会生活とは汚れが多いに違うのだ。
シャワーを浴びさせようにもすぐに汚れるのでブラッシングですますことにしている。
ヴェスパーへのクリスマスプレゼントのストッキングに入っていたおやつはどこでも買えるような有名メーカーのおやつだが
それを与えると今までにない異様な喜び方をする、
はたしてクリスマスストッキング用にメーカー側が特別味付けを良くし売り上げを伸ばす作戦なのではないかと勘ぐりたくなるような物だ。
シャワーを浴びさせようにもすぐに汚れるのでブラッシングですますことにしている。
ヴェスパーへのクリスマスプレゼントのストッキングに入っていたおやつはどこでも買えるような有名メーカーのおやつだが
それを与えると今までにない異様な喜び方をする、
はたしてクリスマスストッキング用にメーカー側が特別味付けを良くし売り上げを伸ばす作戦なのではないかと勘ぐりたくなるような物だ。
2010年がはじまりました,日本の外に住んでいると現在平成何年なのか見当がつかないことがあるが今は22年なんですね。
そして寅年であることも重要なことだ。来年のことを言うと鬼が笑うというけれど次にはうさぎ年がひかえている。
12年のサイクルで廻ってくる干支で今の自分と一回り前の自分を考えた場合のほうが
10年を区切りに以前の自分をみつめ直すより
たった2年の違いなのだけれど肉体的にも精神的にもかなりの違いが現れてくるのは拒めない。
ボクの五廻り目の干支が12ヶ月後にやってくる。
48歳の時のボクと60歳になろうとしているボクとでは精神的には成長していなくてはならないはずなのに肉体同様何ら前進がない。
残り一年でこの遅れを取り戻せるものなら取り戻して72歳の卯年に向かってみたいものだ。
元日というのにそれらしからぬ曇り空、前日の空模様から次の日の天候を予想しにくいこの地域だけれど晴れると特等の空になったりすることを思うと
薄暗い元日もまたいいものだ。