ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

81歳でまたダンス教師になって

2017-05-05 11:18:15 | エッセー
 想定外の展開からあるダンスの会で、再びソシアルダンスを教えることになった。
メンバーの一人に名前をつけた方が良いと提案され、「能里シニアダンスグループ」
と名ずけた。3回目を終わったが、同世代の友人達はなかなかステップを覚えない。
 それは記憶力も、記銘力も落ちている加齢現象だと気がついた。
 「スロー、クイック、クイック」と言いながら、私は見本のステップを踏んでも
なかなか覚えてくれない。そこで、ステップは「出して回って後ろから前にひく」
と言った言葉にした。私自身も高齢だから、それがとても良く理解できたので、次
に教えるための「ステップ」を、どのように表現すれば、理解してくれるだろう?
と考えたらちょっと面白くなった。

 取りあえずパーティダンスが踊れるように指導したいが、私自身も良い勉強になった。
思いがけなくダンス教師に復活したが、ますます長生きする高齢者に、認知症を予防し、
楽しい人生を送るためにも、できたらこれからも続けたいと思っている。
 創造性はかなり豊かな方だから、「さてどんな言葉で表現しようかしら?」と
「前代未聞かも知れない言葉によるダンスレッスン」に、大変興味を持った。
 非日常的なウエアーでダンス教師気分は、とても楽しかったが、後から友人が
「とてもステキなあなた」とメールをくれ、ちょっと嬉しかった。
私も久し振りで「ダンス教師」の顔になっていたのかも知れない。
 今でもまだ元気で現役、ソシアルダンスを教えられる幸せを感じた。
コメント
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