亀戸天神へ行って

　私はお花が大好きなので、超忙しい大昔から一人でお花を時折見に行った。
誰かを誘いたくても、新聞やニュースをでお花を見ると、すぐ行きたくなる
ので必ず一人だけだった。遠くは富山県や長野県まで行ったが、桃、ハス
チューリップ、つつじ、カタクリ、まだどうしても思い出せないのは、確か
長野県の花だ。また、随分昔一人で亀戸天神は行ったのは、小雨の降っていた
日だった。亀戸天神は人影もまばらで、藤の花が満開でとても美く、藤の花の
香りが立ち込めていてとても素敵だった。
　
　また昨日突然藤が見たくなり、ネットで調べたらまだきれいそうなので、午前中
に夫を誘って出かけた。駅からかなり歩いたが、日差しもあまり強くなく、爽や
かな風が吹いていた。亀戸天神に着いた時、私は本当にガッカリした。
　以前のイメージとは全然違って、藤はほとんど終わって、私のイメージの
「紫の世界」ではなくほとんど緑だった。でも往復の中央線から見た千駄ヶ谷
からお茶ノ水までのさまざまな色の美しい樹木は、とても気持ちが癒された。
　今は一年中でもっとも美しい季節、わずかなこの時期を、私は目いっぱい
楽しみたいと思っている。