ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

我が街梅が丘に長年住んで

2019-01-19 07:24:47 | エッセー
 私が初めて梅丘に来たのは19歳、その頃恋人だった夫に連れられ、彼の両親
に会うためだった。ホームへ降りたとき、その頃家がまばらで、根津山が目の
前に見えて「なんていいところかしら?」と思わず言ったら、彼はとても嬉しそう
にニコニコしたのも忘れない。あれから65年経ち、羽根木公園と名付けられ
今では立派で梅の名所として有名になった。1週間ほど前公園に行ったら、梅が咲い
た木が一本あったので、もしかしたらもう大分咲いたのではないかと、午後から夫と
散歩へ行った。でも、まだ咲いていなかったが、でも、満開に近い木が二本あったの
で写真を撮った。夫と昔の思い出話をしながら歩いたが、空が青く澄んでとても
美しかった。

我が家は地の利の良さで、友人や知人達がみんな羨ましがるが、梅が丘は新宿も
渋谷も電車では15分で行ける近さだ。でも、何と言っても、改札口から我が家まで
私の短い脚で140歩と言う近さだ。高架線になり、踏切がなくなり、また広い道路が
できてから、駅前通りの交通量もぐっと減り、昔と比べると、まるで嘘のように静かに
なった。梅丘には警察、税務所、消防署、福祉センター、福祉学校、大学もある。
また、内科、整形外科、眼科、婦人科、耳鼻科皮膚科、小児科、歯科なども、駅から
3分以内に全部ある。また、歯科医院や治療院は、数えきれないほど乱立している。
 来年には駅から5分ほどの広大な敷地に、世田谷区立の一大福祉センターもできる。
スーパーも3軒あるし、業務用スーパーもあり、ホントに住みやすい街だと思って
いる。
 


二度目のビルを建てたのは、高架計画のため敷地が買収されたためだが、狭くなり
結婚して初めて、日の当たる明るい部屋になった。でも一日中当たっている訳ではない
が、暖かい日差しはとても有難いと思っている。40歳代の頃は「自然環境溢れる静かな
老人ホーム」へ入りたい、と思ったこともあった。でも、今では64年間も暮らした梅丘が、私達の「終の棲家」だと思っている。夫といつまで元気で暮らせるかしらと考え
ると、一日一日が本当に大切に思えてくるが、これからも賢い介護をしつつ、楽しく
過ごしたいと思っている。

コメント
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