記憶は全くと言って良い程できないし、判断力や、思考力なども衰えている。
でも、私はどんなことでも夫に報告したり、相談したりすることにしているので、その
場では彼なりの意見を言ってくれる。たとえ一人でできることでも、夫には所帯主と
しての意識を持ってもらうためだ。でも、昔のことはよく覚えているから、日常の会話
は全然困らない。ことに生育時の強烈な戦争体験は、中学生と小学生との差はあるが
いつもお腹が空いていた、家が焼かれたり、疎開を経験したりなど、共通の経験は数え
きれないほどある。そのための思い出話はいくらでもできる。
二人共おしゃべりで明るいから、笑い声が絶えない、そんな家庭生活が夫の精神状態
を随分和ませていると思う。また、私の頼りなげなさも、一生懸命さも、夫に十分に
伝わっているようだ。
※10年前からどうしても夫に見せたかった「足立美術館」昨年11月行きました
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これから私ができるのは、「外では食べられない、メチャ料理と、バランスの摂
れた食生活」と、夫の精神状態を、いつも和ませるような対応をするつもりだ。
認知症家族の会などにも何度か出席したが、ご家族の色々な話を聞いたが、本当に
お気の毒で、胸が潰れそうになったり、涙がこぼれそうになったりする。
私のように「自分なりに幸せな介護を感謝できる」そんな認知症のご家族は全然
いなかった。今でも私はかなり自由に行動できるのは、とても嬉しいことで、それで
随分救われている。夫は狭心症と認知症の治療薬(朝夕で12錠)を長年飲んでいるので
素人なりに少しでも薬害を減らせるように考え、サプリメントや、手づくりのサプリメント
を毎日飲ませている。でもお陰様で薬が合っているためか、今現在は副作用と思える
症状はまったくない。
※主婦の友社「ゆうゆう」誌で「夫は認知症優等生」と掲載された(多分5年ほど前)
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夫は9年目に入って緩やかに進行しているが、私が早く気づいて、すぐに治療を
したことも効果があったのだと思う。でも何より役立っているのは、長い年月なのに
「只の一度も怒らせたことがない」ことが、精神状態を安定させて、以前とあまり変
わらない夫でいてくれることが、私には何より幸せだと思っている。
色々考えてみると、1餌付けが良い?こと。2心理カウンセラーの知識とEQの高さ
(自分で言うのもナンですが)3私の天性のズッコケ度、4明るさと天真爛漫さ
5魔女度などではないかと思っている。これからどのように変化するのか、分からない。
でも、時々夫が「ああ幸せ!」とか「美味しい!」と言われるように、自分なりに
努力するつもりだ。理想的には、いつまで「認知症優等生」でいてくれたら幸せだ。
たとえ何が起きても、私は「夫の介護を最優先」して、これからも生きていくつもり
でいる。
※夫がリタイアしてから何度も行った海外(スイス)
追記
お読み下さって有難うございました。私の著書は43冊ありますが、お誘いを受け
2月から有料メールマガジン「まぐまぐ」で書くことにしました。
それは毎週木曜日、第一号は無料です。来月からはブログ投稿は、毎週月曜日に
いたします。「まぐまぐ」購読して下さると嬉しく思います。 小池能里子
でも、私はどんなことでも夫に報告したり、相談したりすることにしているので、その
場では彼なりの意見を言ってくれる。たとえ一人でできることでも、夫には所帯主と
しての意識を持ってもらうためだ。でも、昔のことはよく覚えているから、日常の会話
は全然困らない。ことに生育時の強烈な戦争体験は、中学生と小学生との差はあるが
いつもお腹が空いていた、家が焼かれたり、疎開を経験したりなど、共通の経験は数え
きれないほどある。そのための思い出話はいくらでもできる。
二人共おしゃべりで明るいから、笑い声が絶えない、そんな家庭生活が夫の精神状態
を随分和ませていると思う。また、私の頼りなげなさも、一生懸命さも、夫に十分に
伝わっているようだ。
※10年前からどうしても夫に見せたかった「足立美術館」昨年11月行きました
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これから私ができるのは、「外では食べられない、メチャ料理と、バランスの摂
れた食生活」と、夫の精神状態を、いつも和ませるような対応をするつもりだ。
認知症家族の会などにも何度か出席したが、ご家族の色々な話を聞いたが、本当に
お気の毒で、胸が潰れそうになったり、涙がこぼれそうになったりする。
私のように「自分なりに幸せな介護を感謝できる」そんな認知症のご家族は全然
いなかった。今でも私はかなり自由に行動できるのは、とても嬉しいことで、それで
随分救われている。夫は狭心症と認知症の治療薬(朝夕で12錠)を長年飲んでいるので
素人なりに少しでも薬害を減らせるように考え、サプリメントや、手づくりのサプリメント
を毎日飲ませている。でもお陰様で薬が合っているためか、今現在は副作用と思える
症状はまったくない。
※主婦の友社「ゆうゆう」誌で「夫は認知症優等生」と掲載された(多分5年ほど前)
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夫は9年目に入って緩やかに進行しているが、私が早く気づいて、すぐに治療を
したことも効果があったのだと思う。でも何より役立っているのは、長い年月なのに
「只の一度も怒らせたことがない」ことが、精神状態を安定させて、以前とあまり変
わらない夫でいてくれることが、私には何より幸せだと思っている。
色々考えてみると、1餌付けが良い?こと。2心理カウンセラーの知識とEQの高さ
(自分で言うのもナンですが)3私の天性のズッコケ度、4明るさと天真爛漫さ
5魔女度などではないかと思っている。これからどのように変化するのか、分からない。
でも、時々夫が「ああ幸せ!」とか「美味しい!」と言われるように、自分なりに
努力するつもりだ。理想的には、いつまで「認知症優等生」でいてくれたら幸せだ。
たとえ何が起きても、私は「夫の介護を最優先」して、これからも生きていくつもり
でいる。
※夫がリタイアしてから何度も行った海外(スイス)
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追記
お読み下さって有難うございました。私の著書は43冊ありますが、お誘いを受け
2月から有料メールマガジン「まぐまぐ」で書くことにしました。
それは毎週木曜日、第一号は無料です。来月からはブログ投稿は、毎週月曜日に
いたします。「まぐまぐ」購読して下さると嬉しく思います。 小池能里子