１月２６日読売新聞「ぷらざ」より

　野口昌男さんの「見守ってくれたドライバー」と言う投稿記事だったが、私は
感動したのか涙がこぼれそうになった。「横断歩道を渡っていた高齢女性が歩け
なくなり車から降りて誘導した。すると青信号になっても、車はみんな止まって
いてくれた」と言う話だったが、車はみんな二人の姿を見守っていてくれていた
ので、「ありがとう」と手を上げて車に乗りこんだら、車は動き出したそうだ。
　これが思いやりとやさしさの感情だと思う。私は心理学を勉強したばかりの頃
「人の８０％以上の人はやさしく、その残りの人はそうではない」と学んだが
「ほとんどの人はやさしい人なのだ」と、嬉しかったことを忘れない。

　長い人生を歩んでいる私だが、「出来たら誰にでもやさしくしたり、親切にしたい」
と思っている。競争心や嫉妬心が希薄なので、敵を作ったことはなく、平和主義者
だが、そんな私でも過去に何度か闘争的に対応されたことはあった。
私は決して相手にせず、さらりとかわしたが、そんな私を見て「ホントに賢く
見事にかわすのですね」と驚かれたが、喧嘩をするなら逃げた方が良いと思う。
　ニュースを賑わすような凶悪な事件を、平気で起こすような人は２０％弱に分類
される人達かも知れない。「自分では全く記憶がなくても乳児の時虐待されて育った
人は、残虐なことや非道な事が平気でできる」と学習したが、自分ではどうにもで
きない生育時が関係するのは、本当に気の毒な事だと思っている。
　気障なようだが、すべての根本は「愛」だと私は思っている。