先日送られてきた尊厳死協会の雑誌をゆっくり見ていたら、「ウミハ
ヒロイナ、オオキイナ」の小学唱歌の歌詞と、広々とした海の写真が掲載
されていた。その写真を見ながら、思わず懐かしい海の歌を歌ったら
大昔の楽しかった事が蘇った。私が入学した時は「国民学校」と言われて
いたが、まだ入学した間もない頃に、何の催しか覚えていないが、学年全体
で学校放送を聞いたことがあった。その中でまだ入学したばかりの1年生
の私が、ただ一人選ばれ校内放送で歌ったのが、まだ覚えたばかりの
「海の歌」だった。
確かその日は梅雨明けのとても暑い日だったが、マイクの前で一人で
歌った。幼い頃から童謡歌手だったので、ステージ経験が多かったので
まったく上がらず歌えたら、先生方に大層褒められた。
放送室から長い廊下を歩いて教室に戻るとき、空が真っ青でとても暑かった。
教室に戻ると、先生やみんなが拍手をして迎えてくれ、ちょっと恥ずかし
かったがとても嬉しかった。梅雨明け宣言と、何気なく見た雑誌は、ありありと
まざまざと「記憶の彼方」の小学校1年生の頃を思い出した。