昨夜久しぶりに夕食に来た娘が、同じことを何度も聞く父に辟易した
のか「私とても耐えられない」と何度も言った。
認知症歴満10年の夫は,、未だに穏やかで明るく素直で、妻としても大変
介護しやすいとは思っていても、実はホンネではどうしようもない気分
になることも実はある。世田谷区で時折開催する「後期高齢者認知症
介護者の会」に何度も参加したが「夫(妻)親などを殺して、自分も死
にたい」と時折聞かれるほど、その介護は凄惨で、聞いていて思わず
涙ぐんだことも度々あった。
私は心理のプロとして「心のガード」ができているけど、たまにしか
会わない娘がそう言ったのもとても理解はできたが、「やはり夫は私が
看取らなければ」と改めて感じた。思えば我が家は子供中心ではなく
夫は明らかに「妻の私が中心」だった。夫が31歳私28歳で、私が夫を
そそのかして、幼い子供を留守番させて、中学時代か踊っていたソシア
ルダンスを、毎週3回6年間もレッスンに通った悪い親だった。
広い敷地に両親や夫の弟や姉たちが住んでいたので、1時間半位の
外出だったが、いつも内緒で出かけていたのは、そんな意味では頼って
いたのかも知れないが。私が羽ばたけたのも、大らかな夫お陰だった
ので、私はこれからもできるだけやさしく介護をしたいと思っている。
でもそのためには自分の健康度が重要なので、毎日色々工夫しながら
体力の維持を心がけている。でも工夫し努力すると、その成果はすぐ
に表れるのでとてもやり甲斐があり、ホントは指導したいのだが
スタジオを貸してしまったので、その場がないのが淋しい。