ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

夫婦のきずな

2022-10-14 10:31:56 | エッセー

 昨夜久しぶりに夕食に来た娘が、同じことを何度も聞く父に辟易した

のか「私とても耐えられない」と何度も言った。

 認知症歴満10年の夫は,、未だに穏やかで明るく素直で、妻としても大変

介護しやすいとは思っていても、実はホンネではどうしようもない気分

になることも実はある。世田谷区で時折開催する「後期高齢者認知症

介護者の会」に何度も参加したが「夫(妻)親などを殺して、自分も死

にたい」と時折聞かれるほど、その介護は凄惨で、聞いていて思わず

涙ぐんだことも度々あった。

 私は心理のプロとして「心のガード」ができているけど、たまにしか

会わない娘がそう言ったのもとても理解はできたが、「やはり夫は私が

看取らなければ」と改めて感じた。思えば我が家は子供中心ではなく

夫は明らかに「妻の私が中心」だった。夫が31歳私28歳で、私が夫を

そそのかして、幼い子供を留守番させて、中学時代か踊っていたソシア

ルダンスを、毎週3回6年間もレッスンに通った悪い親だった。

 広い敷地に両親や夫の弟や姉たちが住んでいたので、1時間半位の

外出だったが、いつも内緒で出かけていたのは、そんな意味では頼って

いたのかも知れないが。私が羽ばたけたのも、大らかな夫お陰だった

ので、私はこれからもできるだけやさしく介護をしたいと思っている。

 でもそのためには自分の健康度が重要なので、毎日色々工夫しながら

体力の維持を心がけている。でも工夫し努力すると、その成果はすぐ

に表れるのでとてもやり甲斐があり、ホントは指導したいのだが

スタジオを貸してしまったので、その場がないのが淋しい。

コメント
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