深大寺植物園へ行こうと思ってネットで調べ、梅が丘を9時26分に新宿
行に乗り下北沢と明大前駅で乗り換え、つつじが丘に着いたのは30分後
だった。電車を調べて乗ると、時間を実に効率よく使える、バスに乗り
換えて深大寺植物園へ着いた。日曜日なので混むと思ったが、そうでも
なく園内は静かだった。お目当ての池には見たことがなかった、まるで
器のような植物があり、その花から葉が広がっているのを興味深く眺めた。
夫は脚が弱くなったので心配したが、最近妙に元気なので誘ったが
園内にはところどころにベンチがあるので、時々休みながら歩いた。
雑木林には子供の頃よく見た、もぐらが掘ったような土が盛り上
がっていた。澄んだ空気、明るい日差し、美しい空、風も全くなく
本当に素晴らしいお天気だった。薔薇園はとてもきれいで、夫は大喜び
だったが、多分夫がここを歩けるのは最後ではないかと思った。
でも逡巡したが、思いきって来てよかったと思った。
植物公園内を散策しながら通り抜け、深大寺方面に歩くのは相当な
距離だったが、夫は休み休みだが元気に歩いてくれた。
有名な深大寺そばを昼食にし、2人で昼間からビールを飲んだが
その間夫は「幸せだね」と何度か行った。そう長く生きる訳ではない
私達老夫婦は、何時も「これからはできるだけ楽しく生きようね」と
話しているが、何もかも忘れてしまう無邪気で子供のような夫。
昔娘は「パパはまるでママの保護者のようだね」とよく言った。
今は立場が逆転しているが、秋晴れが素晴らしく、バラがとても
きれいで幸せな日だった。