夫がデイホームへ出かけたので、今日は私の自由時間だ。映画を見よう
と近くの映画を調べたが、私の好みに合わない。(さてどうしよう?)と
考えていたら、「奥さんの夢を見たから電話した」と、留守電に入って
いた知人を思い出した。昨日は忙しくて電話できなかったと、電話を
しようとを思ったら、急にSさんに会いたくなった。
Sさんは我が家を30年間以上手伝ってくれた人で、家庭内のことも
最もよく知っている人だ。今は新松田の広い家で一人暮らしだが
加齢のため足や腰が悪くなって止めたが、時々電話で話し合う仲だ。
連絡してから身支度してすぐに家を飛び出した。
梅が丘10時2分、途中で急行に乗り換えて新松田には11時18分着。
彼女は私より2歳年上で、杖をついていたが未だに健康そのものだそ
うだ。二人で駅前のお店で食事しながら、さんざんおしゃべりしたが
私達は気が合うのでお互いに何でも話せるので、本当に楽しかった。
帰りは松田駅から新宿行のロマンスカーにしたが、ロマンスカーは
ブルーで一番後ろの車両で、2人しか乗っていなかった。
車掌さんにどこから来たのか聞いたら、御殿場だそうで「富士山号」
このカラーは初めて乗ったが、ロマンスカーは大好きなので嬉しくなった。
車窓からは里山や林が見えて、わずか1時間あまりだが、旅行気分に
なれて幸せな気持ちになった。外を眺めながらいろいろな事を考えたが
高齢なのに健康で行動が素早く、色々な面で私ほど幸せな人はあまり
いないのではと改めて思った。すると、自分の心の中でくすぶっていた
「うつうつとした感情」は、雲散霧消していたが、何とも単純だと思う
でもそんな自分が大好きだ。新宿に着いてロマンスカ―を撮っていたら
後ろから来たさっきの車掌さんが「有難うございました」と、声をかけて
くれ、また嬉しくなった小旅行だった。