ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

思いやりは小さなプレゼント

2022-10-27 20:20:15 | エッセー

お天気も良いので、高尾山へ急に行きたくなった。ネットで調べたら

梅丘から63分で高尾山口駅へ到着する、すぐに身支度して家を出た。

 足が弱くなった夫はだんだん外出ができなくなると思うと、元気な

内に二人で出歩きたいと思う。高尾山は行き慣れているので、そう歩く

距離は長くないから大丈夫と思った。

高いところからの景色を少しだけ見てから、歩くのは無理なのですぐ

帰るつもりだった。時間お昼少し前あまり人がいないので、近くのお店

に入れるかどうかを、夫を待たせて確認に行った。

 するとは外を眺める席がとれた、景色を眺めながらまたビールを

楽しんだが、そんなとき夫は実に幸せそうだ。

空は晴れたり曇ったりしていたが、写真を撮ろうとしたら、隣の席の

若い女性が「撮りましょうか」と立ち上がり撮ってくれた。

 

 

隣の席を見たら、まだおそばを食べている途中だったことに気づいた。

申し訳なくて丁寧にお礼を言ったが、夫と一緒だと時々親切にして頂く

ことがあるが(やさしい人が多いのだ)とても嬉しくなった。

 高尾山はまだ紅葉していなかったが、帰りの登山鉄道は凄く並んでいて

驚いた。帰宅は3時少し前、今日も機嫌のよい夫、きっとまた元気でいて

くれるだろう。それにしても・・・小さな親切を受ける度に、私も誰に

でも親切にしたいと思う。老夫婦二人で歩ける幸せを、心の中でそっと

神様に感謝した日だった。

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10月27日

2022-10-27 06:21:24 | エッセー

 朝6時室温は21℃、ベランダに出てみたが寒さは感じない。夜中に

目覚めてさんざん考えたのは、昨夜友人にさんざん焚き付けられた

ためかも知れない。「過去に何冊本を出したの?」「あんなに華やかに

活動していたのに」「勿体ないよ」などなど・・・確かにそう思うが

私のエネルギーの大部分は、認知症歴満10年この3月に緊急入院する

とき「このままでは余命は2週間」と、主治医に言われた夫の介護に

向けられているが、事に食生活により注意している。

私が一所懸命やると、それらはすぐに顕著に表れるからやり甲斐がある

けれど、元々情熱家の私はそれだけではなく、いつも心の中に燃えてる

ものがある。長年のヨーガ、ダンスの指導者、心理カウンセラー

ヒーラ-、物書き、また、その他心身両面のさまざまな指導経験など。

おそらく普通の人は多分できないであろう「満10年間唯の一度も、夫を

怒らせずに介護した経験」など。はんぱではないノウハウがある。

 

何度も「勿体ない」をくり返して旧友は、落ち込んで気分を転換しつつ

ある私の心に火をつけてくれた。私が一番したい仕事は本を書くこと。

 この時流や環境から諦めていたし、まったく依頼はないし売り込むのは

苦手だ。ほんの数日前に画期的な方法を思いついたが、それは全女性に

関わる問題だが、それを軸にもう一度レジメを作って、アプローチして

みようかと今思っているが・・・

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