毎年健康診断を受けていたが、今回は最後にしようと思ったのは、この
年齢でもどこも気にならないので、わざわざ病気を見つける必要はない
と思ったからだ。主治医を夫の訪問医療の先生に替えたのは、毎月2回
来て下さるし、女医さんでいろいろ相談しやすく、薬剤師から医師に
なったそうで、薬に大変知識があると聞いたからだ。

私はあまり病気をしないが、血圧が少し高いと(自分ではこの程度な
ら全く必要無いと思っていたが)先生から言われ、仕方なく半年間降圧剤
を飲んでいたが、本当は嫌で仕方なかった。そのため月二回我が家に診療
に来て下さる先生に、昨年の健康診断を受けてから、薬は一切飲んでいない。 今日は検診なので食事なしで血圧を測ったためか、何と上は90だった。
半年間薬を飲んでいて止めてから1年経つが、全然高くならず飲む
必要はなかったのだ。実はそんな人も多い大変多いようだ。
もしも健康に無関心だったとしたら、私は現在も降圧剤を飲まされ
ているはずだ。

お医者さんの言うことや、テレビの健康番組の先生方が言うことが、必ず
ベストではない。具合が悪ければすぐ薬を貰って飲むだけ、それは他力本願
で本来の健康度は保てない。私は何時も体の中の声を聴きながら生きている
そのためか体には大変敏感な方だ。健康診断のため主治医の医院へ行ったが
城山通りに面しているので駅からまっすで、千歳船橋駅から徒歩10分は
大変遠く感じた。

城山通りは都道で成城8丁目から、用賀5丁目まで区内を走っているが
人通りもなかった。若い女性が私を追い抜いていき、自分では速足で
歩いているつもりなのに、アッと言う間に距離が離れた、と言うことは
私の歩き方が遅くなったのだ。老いは色々ないろいろなことを気づかせて
くれるが、それはあまり楽しいことではない。
帰りは直線の城山通りの景色を撮りながらゆっくり歩いたが
「健康診断は今年が最後」と、と強く心に誓った暖かい日だった。
