我が家に招いた同業者でもある素敵な女性で、前回二人で飲んで感性
が合いそうだと思った。最近会社を設立したそうだが、他の事業を始める
そうで、(私の若い頃に似ているな)と思った。これから経営者として
上手に人を動かし、発展していくのはやりがいもあるが、決して楽ではない。 私はダンス教師になってすぐ、教える仕事が好きなのだと気づいたが
でも、その才能はないと判断した。また、その時代はホステスのように見られ
社会的な地位も低かったし、ある年齢になるとその先生方は、レストラン
などの、別の仕事になった事例を見ていたからで、いつまでも続けられ
ない仕事だと思っていた。
いつも新聞広告で見ていて通いたいと思っていた、ヨーガセンターに入会。
友人達は大変驚き「あなたに続けられる訳ない」と言ったが、実は出会った
途端に「これ仕事にしよう」と思った。その頃はまだヨーガなど人に知ら
れていなかった。入会後しばらくして、「ヨーガは必ず流行るからインス
トラクターになってくれないか」と、経営者から声をかけられた。
無論喜んでお引き受けし、それから、ダンス学校の帰りに、毎週3回
代々木から新宿2丁目の教室まで、およそ1年近く、雨の日も雪の日も
一日も休まず、無料で特訓を受けて指導者になった。
その後3年間位ヨーガの指導をしながら、他の教室でも学び、インドも
行き自分のヨーガ教室を開いた。それから凄いブームになったが、四谷
にも教室を開いて、その1年後にダンススタジオを開いた。
スタッフは26人になったが、その間の忙しさは信じられなかった。
いろいろ研鑽してはヨーガのレッスンに加え、マスコミにも何度か
登場した。そんな私の生きた経験を、彼女に伝えたいなと思った。