明日の風

明日は明日の風が吹く。気楽にいきましょう!

ついに……

2014-06-29 20:34:08 | 時評
公明党が妥協して、安倍内閣は集団的自衛権容認の閣議決定をしそうですね。
今日、地元の9条の会に講師として招かれた席で、参加者に感想を聞いてみました。太平洋戦争を実体験された方のお話はやはり説得力がありますね。彼らのいうとおり戦争は絶対いけないものかは議論の余地がありますが、少なくとも相当の覚悟がなければ戦争や武力行使が許されないことは大方が一致できるのではないでしょうか。
これまで政府はかなり怪しいこと(カンボジアPKOへの派遣、アフガン戦争・イラク戦争への協力など)をするときに、屁理屈かもしれませんが、従来の説明と整合性をつけようと苦労してきました。
今回は差し迫って「何か」あるわけではないのに-米軍艦船で日本人を救出中に他国から攻撃されるはありえない想定でしょう-、とにかく集団的自衛権行使に踏み出したいという安倍さんの情念のようなものを感じます。戦争や武力行使の実際へのリアリティーがほとんど感じられません。
これまではアメリカから集団的自衛権絡みの要請があったとき、憲法上の制約があるので、と断ってきました。しかしこれからは、断るにせよ、政府の判断で、となります。どちらが断りやすいですか? またどちらの理由がアメリカ政府のメンツを保てますか? 私は「憲法上の制約で」と思います。
もうひとつは政府が憲法解釈の変更で、こんな大事なことを決めてよいのかという点です。安倍さんも最初は明文の憲法改正を目指しました。しかし、それが難しいと知るや、解釈改憲に舵を切ったのです。こういうのは普通、世間では、卑怯だとかずるいと言います。
私は、憲法解釈の変更が全く許されないとは思いません。でも、今回は憲法学者はほとんど猛反対、国民も半分以上は反対という状況のなかで、安倍内閣だけが突っ走っている。内閣ももちろん憲法を守らなくちゃいけない(憲法99条)。安倍内閣には立憲主義が分かる閣僚が1人もいないことになります。
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